「保育園落ちた〜」で、匿名か実名かの問題が大事なワケ

ディズニー/ピクサー『インサイド・ヘッド』

国会の資料にもなった「保育園落ちた〜」の記事


国会で取り上げられ、ヤフートピックスにもなり
依然話題になっている「保育園落ちた日本死ね」の話題ですが、
今、国会で民主党が匿名ブログを資料として挙げたことに対しての
与党の反応が一つの論争になっています。

いろんな人が話題にしているので、ちょっと整理したいです。

まず問題の原因として挙がっているのが

安倍首相の

「私は承知をしておりませんが、かつまた、匿名ということですので、これ、実際にどうなのかということは、匿名である以上ですね、実際にそれは本当であるかどうかを、私は確かめようがないのでございます」

という首相答弁、そしてヤジの

「中身のある議論をしろ」
「誰が書いたんだよ」
「ちゃんと本人を出せ」

という声。

で、これは一緒に語られていることが多いですけど、
首相の答弁とヤジは大きく性質が異なるんじゃないかな、と
僕は考えています。


首相のリアクションは、当然


まず、首相の発言、これはまあ当然そう答えるだろうな、と。

国会の答弁なので、ここでは「議論」しなくてはなりません。

議論における主張には、「根拠」が必要です。

匿名の根拠は、
議論の場においては論理的説得力を持たないので意味がないのです
(意味がある場合もあるのですがまた別の機会に書きます)。
だって、ウソ・大げさな情報が混ざってるかもしれないし、
それを確認できないし。

民主党の議員さんはその議論の場において
そういう客観性に乏しい資料を持って行ってしまった。
それじゃ「確認しようがない」とやり過ごされるのはある意味当然です。

気持ちとしては残念ですが、それは匿名というステータスの限界です。


ヤジは匿名掲示板の煽りと同レベル


そして、ヤジの発言。

これは全く別の話です。
ヤジは、根拠うんぬん以前の問題で、
責任が生じない立場で勝手に発言する行為であって
非常に卑怯な主張方法です。

たまに「ウィットのあるヤジは議場の華」みたいに言う人がいますけど
僕は全く理解できません。ヤジってただの煽り・荒らし行為じゃないですか。
なぜいまだに禁止行為にならないのか不思議でなりません。

議事録にも正確に残らないし、ある意味匿名で発言するようなものなのです。

匿名で発言行為って…2ちゃんねるなどの匿名掲示板の投稿に似ていません?

匿名掲示板では毎日のように煽り・荒らしがありますけど
そういうものに対して一番やっちゃいけないのって、「マジレス」なんですよね。

ヤジにマジレスするのは、2ちゃんの煽りにマジレスするのと同じようなもの。

お互いのレベルがどんどん下がるだけで、得るものは無いどころか
いろいろ失うのでやめた方がいいと思います。

匿名の煽りは、スルーに限ります。



信頼できるソースになれば、無視されなくなる


「でも、保育園落ちたのはうちも同じだし、
それ自体は事実の事例としてたくさんあるじゃないか!」

という主張、もっともです。

ですので、ここで物申したいのであれば、愚にもつかないヤジ行為に対して、ではなく首相の発言に対し国民から主張をしようということになります。

民主党が持って行った資料はものすごいパワーはあったものの、客観的資料として乏しかった。ではそこを補強しよう、ということです。



自分自身がはっきりと客観的に信頼できるソースになりましょう。



デモに参加してリアルの自分の存在を知らしめるのもいいし、
実名で意見をメールしたり、意見書に署名したりするのもいいと思います。
もちろん、自己責任です。
「言うことは言うけど自分は責任は取らない」はできません。
それじゃあ国会のヤジと同じになってしまいます。


匿名でも多くの人が集まれば社会は変わる!

という人もいますが、残念ながら僕はそこまで楽観的にはなれません。

ツイッターにしろFacebookにしろ、副アカ持ってる人たくさんいますよね。
一人の人が数十、数百のアカウントを持っているケースもあります。

「フォロワー」も「いいね」も「レビュー」もお金で買えます。
普通にネットで売ってます。ちょっとググればいっぱい出てきます。


信頼性の低いアカウントは、その発信力も低い。

人の社会を実際に動かすのは「実在する人」であって、
人っぽいアカウント」ではありません。



おまけ




旧友に言われたんですけど…笑

僕は漫画描きで、普段「ムーチョ」というペンネームで活動しているので
本名の社会的アイデンティティ・価値もわりと薄いのですが、
今回の記事はきちんと書いてみますね。



文責:宮内崇敏