「日本死ね」というメッセージがあまり盛り上がって欲しくない理由

(鳥山明『DRAGON BALL』集英社より)





この紹介記事のタイトルで使われた「日本死ね」ってのは、ネットで話題になっただけでなくテレビなどでも取り上げられた保育園に入れなかった人の書き込みが元ネタになっています。

こんなツイートをしたところ、保育園の話題と絡めてこんなリプをいただきました。



大事な話なのでこの場で返信します。


結論から言うと、「どちらの『日本死ね』も歓迎しない」です。

で、特にここでは質問者の方もより重要だと捉えている元ネタ、保育園の話を深堀りします。


日本の保育サービスが弱いのは今始まったことではない


誰もが保育園に入れない(保育サービスが受けられない)現実は仰る通り社会問題なのですが、この問題自体は10年以上前からあって、未だに話題になるくらい解決されていないです。

だから保育園に入りづらい事実はそんな「一部の人しか知らないレアな情報」というわけでもないし、今の時点では保育園に入れないのはわりと珍しいことではないという現実がまずあります。


それを踏まえて「保育サービスが満足に受けられない日本」で貴方はどう生きますか?ということだと思うのです。



「日本死ね」、ではどこの国は「死ぬな」?


そもそも「日本死ね」と国に対して言うということは、死んでほしくない国もあるということですよね?全ての国が死んだら誰も生きていけないし。

その国に移住することは不可能なことではありませんし、実際日本人が世界各国で暮らしている様子はメディアやネットで見かけますよね。僕のネットサロン「家事研」、そんなに規模の大きいサロンではありませんが、そこだけでも5人くらい海外在住で子育てをしている日本人がいらっしゃいます。

もっと保育サービスが充実してる国に移住するのも自由ですし、限られた時間と金をやりくりしながらシッターに依頼、親戚や地域と連携しながら面倒を見ることで日本国内で子育てするのも、自由なのです。

もちろん、海外に行くなら職や税金、言葉、その他いろんな要素が絡んでくるので楽になるかどうかは分かりません。でも、いろいろなことを試してみる価値はあると思います。子育てって一回きりですし。



親の「勇気」


新しい環境に飛び込んで、誰もやったことのないけど自分は正しいと信じる道を進むかどうかは結局のところ親の「勇気」次第です。


「日本死ね」というメッセージが社会的にあまりにも盛り上がるのは日本で頑張っていこうと判断した親の勇気テンションを下げるものになってしまう気がして心配です。そんな「テンション下げてる場合じゃないよ!」という思いからこないだあえて煽り記事も書いたりしちゃいました。

育休が取れない男は、ビビってるだけ


愚痴は、愚痴以上のものにしてはいけない


愚痴として「死ね」って言いたい気持ちはちょっと分かるんですけどね、うちも保育園に入るのが大変で、遠くのところしか入れず、一時は毎日公共バス通いで大変でした。ただそんな言葉はあくまでも”愚痴”レベルのものであって、そんなにみんなで「そうだそうだ!」と盛り上がるような内容じゃないし、そうあってはならないと思います。


日本は、

「一億総活躍」とかいうネーミングセンスは最悪だし、

未だに男女の役割が分かれすぎてるのも最悪だし、

始業時間に厳しいくせに終業時間にルーズな長時間労働文化も最悪です。

僕だって政府や社会、企業に対して思うところがたくさんあります。ただそれに対する「だからダメなんだよ日本は」的な愚痴は、居酒屋でホッピー飲みながら言うようなものだし、そこで完結したらいいと思うのです(僕もツイッターでたまに愚痴っちゃったりしますけど、スルーしてください笑)。

公の場でそういうことを言ってみんなで盛り上がっても、ただ単純に「みんなにメリットがない」んですよね。



やっぱり良いところだと思うんだよ


かくいう僕も日本で子育てをしようと(少なくとも今は)決めた日本人の一人ですが、結構日本って良いところもたくさんあるんですよね。とにかく安全じゃないですか。安全過ぎるほど安全。子育て親的にはこれは超重要。

物価も安いし、医療サービスも安いし、小学校の食育とか素晴らしいと思うし、気に入っているところもたくさんあります。

僕もそんな世界中の子育て環境を知っているわけでもないので、ごく限られた知識を元に判断してるだけですけど…


これから日本が少子化により衰退するのはもう自明の理ですが、それでも僕はたくさんの良いところもあるこの国を応援していきたいし、同じ思いの親と励まし合いながらやっていきたいです。

どうせ日本に住んでるなら、そう考えた方がより自分が幸せに近づけるような気がしませんか?


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