終わりなき「良い親幻想」に縛られるのを、終わりにしよう


グチったら、意外な共感があり…


先日こんなツイートをしたら、多くの人たちに共感してもらいました。


とても嬉しかった反面、こんな愚痴だらけのダメ親ツイートで共感してもらえるなんて…と、ちょっと驚きでした。

きっと、みんな「良い親」にならなくちゃ、という幻想に苦しめられてるんでしょうね…

最近、「良い親幻想」についての記事も読みました。

ガラスの天井:とらわれの私たち/1 ママ苦しめる「良母幻想」

良い親でありたい、と思うことはとても大事なことだし、それ自体は素晴らしいことなんですけど、問題は

どこまで良い親でいるか」

というゴールが見えないところなんですよね。

テストなら100点取れば満点ですけど、親業ってのは点数の上限がなくて、

「100点取ったから次は120点、
 120点取ったら次は150点」

と、どんどん上限が増えていきます。

だから、自分なりの「合格点ライン」を決めるしかないわけなのですが、「良い親幻想」で悩んでいる人は、きっとこのラインを決められないんですよね。


決められない「理想の親」のゴールライン


実は僕もそんな一人でして、自分が思い描く親の理想像になれない自分が認められなくて本当に辛い時期がありました。

でも、よく考えてみると、その「理想像」ってのは、非常にぼやっとした、アバウトなものだったんですね。「こんな風になりたい」というイメージが全然明確じゃなかったんです。

テレビのドラマに出てくる役者や、

雑誌で取材されているママや、

子育てが終わって悠々自適な生活を送っている自分の母親を

無意識ながら自分の理想像にしてしまっているところがありました。

全然現実的なイメージじゃなかったのです。

結局、だからこの「合格点ライン」が決まらなかったのです。

ゴールがぼやっとしてるから、なにをやっても達成感がない、という結果になっていました。





自分の中に”サンプル”を増やす

「無限に良い親でないといけない」という自分の認識は辛いものでしたが、あることがきっかけでゆっくりと変わっていきました。

それは、地域のつながり

地域でつながる親は、この上ない”現実”な存在です。

リアルに目の前で、子育てをしています。

自分の中の「リアルな親のサンプル数」が増えれば増えるほど、
自然と子育ての悩みが無くなっていきました。

いろんな親のリアルな様子を見て、自分はこうしよう、ということが明確になったのです。

ある時、複数のファミリーで集まって居酒屋で飲み会をやったのです。その時にみんなが帰宅したのは24時過ぎ。まだ3歳の子供などもいる中で、遅くまで飲めや歌えやをしていました。

ある集まりでは、パパもママもほとんど喫煙者。小さなレストランで、子供がいる中で皆ガンガンタバコを吸っていました。

あるママは、ことあるごとに子供の頭を叩きます。

パパは(これはよくありますが)、子供にびっくりするほど無関心だったりします。

あまりにしつけが厳しくて児相に通報されたことがある親、

絶対に他人と目を合わせようとしない親、

子供の教育に無関心な親…

地域を見渡すと、本当にいろんな親がいることがわかりました。

子育ての現場は、育児論を語るエライ人や、ネットで見かける正論や、子育て本に書いてある内容とは全く別の世界が広がっていました。

そして言ってみれば、こんなのはたいしたことでもないんだな、と。

こういう時も、まあ、あることなんだな、と。

「子育てって、これがリアルなんだな」

いろんな親と会って、話して、自分の中での「リアル」がどんどん形成されていきました。


良い親の「合格点ライン」で悩んでいる人は、この自分の中の「リアルな親のサンプル数」を増やしてみる、というのはどうでしょうか。

きっと、自分の中のラインがはっきりしてくると思います。



地域活動の、本当の意味


サンプル数を増やすためには、実際に出会わないといけません。

手っ取り早く増やすには、PTAや父母会、町内会の役員をやることをお勧めします。同じような状況の人たちが集まっています。

同じ目的を共有する立場になるので、お互いを深く知るきっかけも増えます。


「地域活動は面倒、ストレス!」

と思いがちですが、実はそういった活動が、もっと大きなストレスを減らす結果になったりするかもしれません。

少なくとも、僕にとってはそうなっている気がします。



これからも自分の中のぼやっとした「良い親幻想」を捨て、リアルで明確な「”普通の親”像」を持ち続けていきたいです。