「離婚してもいいですか」レビュー

 


なんか、この漫画




を読んだら、描きたくなって。


さて、今回は漫画「離婚してもいいですか?」のレビューです。

読んだ後に、一言言いたくなる漫画。
決定的な理由がないけど離婚したい」女性の心情を描いたフィクション。


あらすじ

主人公は2児の母。夫は、酒やギャンブルに依存してるわけでもない、女遊びをしてるわけでもない、周りからは「優しそうな旦那さん」と言われ、外から見れば幸せそうな家庭

しかし夫は、普段の態度にトゲがある。育児や家事は女の仕事と思っている節があり、妻の普段の頑張りに対し労いの言葉もかけない。日々の夫の不快な態度に耐えるうちに、妻の中に、ゆっくりと「離婚」の2文字が膨らんでいく。

そしてある時、事件が起こる。それをきっかけに、「離婚」が一気に現実的な選択肢となる。
女性は離婚するのか、それとも・・・


気になった「夫側の立場」

多分、結婚して10年も経てば、誰もが一度は頭をよぎるであろう「離婚」がテーマの漫画。

これに出てくる夫は、やはりダメ男なわけです。嫌な感じの奴なんです。読んでて、「もう離婚しちゃえば?」と突っ込みたくなります。本当に奥さん、辛そう。耐え忍んでる。

しかし、ふと気になったのが「夫の気持ち」。

まあ当たり前っちゃあ当たり前なのかもしれませんが、この話は女性が主人公なので女性の感情表現はとても細かく描かれてるわけです。しかし、男性の「心の声」みたいなところは、ほぼゼロ。ひたすら男性の言動や行動のみが淡々と描かれ続けます。

いや、悪いとかでは全然ないですし、これはこれでいいんですけど、個人的に気になった部分なんですよ。


「認識してはいけない」?

「男が~ 女が~」という傾向の話をするといつも

「そうじゃない人もいる!」

「主語が大きい!」

と怒られるので、あくまでも僕個人の「傾向的な印象」と前置きした上でお話しますと、男は女に比べて自分が傷ついた体験を他人と共有しないし、するのが下手ですよね。

「あの時、僕はこんな気持ちでとても寂しかった」

「あんな風に言われて深く傷ついた」

なんていう男、あまりイメージできなくないですか?

なんというか、

心が傷ついた、ということを言葉にすることが許されない

どころか

心が傷ついた、という事実すら認識してはいけない

と社会から言われているような気がします。


「ガス抜きの手段」はたくさんあった方がいいよね

確かにこの作品に登場する夫は本当にダメ男なんです。酷い行動をたくさんします。

しかし、その行動に至るまでどんな思いだったのかなあ、と。

ぶっちゃけますと、育児のイライラから、怒りに任せてモノを破壊し、家族を怖がらせたりした経験は、僕にもあるんです。

一人で悩みを抱え込んじゃって、もうそうする他ない、って感じだったんです。本当は、それ以外で自分の精神のバランスを保つ方法はいくらでもあるのに、その頃はそれしか知らなかった。

僕も相当なダメ男なんです。だからこそ気になってしまいました。


このセリフの真意は

作中で、男は妻に「ある酷いこと」をしてしまいます。そしてその後、こんなセリフを言います。

「2度としない、ごめん。オレだけがつらいと思ってた

これって、どういう意味で言ったんだろう、と。

これは、その場をとりあえず収めるためだけの上っ面の謝罪?
 
被害者ぶることで同情を引こうとした妄言?
 
それとも、男の心の弱さがこぼした、素直な気持ち?

誰にもわかりませんけどね。

乱暴な言い方かもしれないけど、もっと男性が素直に泣ける社会であったら、世の中の暴力は減るんじゃないかな、とか思ったりしました。



僕は男なのでつい男性視点でツラツラと語ってしまいましたが、これはもともと女性が描いた女性向けの漫画。女性ならいろいろ共感できる部分もあるのではないでしょうか。男性も、女性も、離婚を考えている女性の心情を知りたい方はどうぞ一読あれ。