主婦/主夫の労働量を計測する方法を思いついた!

【主婦/主夫の積年の悩み】
僕が主夫(以下、シュフ)になってからずっと不満だったこと、それは

「ちゃんと評価されないこと」


【評価されることは、幸せなこと!?】

サラリーマン時代の頃は、仕事をしていたら常に他人の目があった。

仕事をがんばったら周りから「お疲れ」という言葉があり、プロジェクトの後には打ち上げがあり、時には同期と比較され「もっとがんばれ」という苦言もあった。
苦言は言われたくないものだが、それでもこういった言葉での評価は、結果として多くの場合、仕事の励みに繋がるものだった。

言葉だけではない。半年に一度人事評価があり、目標シートに自分のゴールと達成度を書き、数値目標を設定して上司と面談していた。

数字で自分を評価される意味は大きい。ノルマ達成度でも、年収でも、一定の基準があり、他と明確な比較ができる。過去の自分とも比較できる。もちろん数字が低ければいい気分はしないが、それでも少なくとも「自分は今、周りからあまり評価されていない」ということに気付くきっかけになる。

当時は同期との比較も、上司との面談も「めんどくせえ」と思っていたが、今振り返ると、あれは幸せな部分もあった。


【評価されないシュフの孤独】

シュフになった今では、ほとんどなにも評価されることもなく、ただ毎日が過ぎていく。

たまに妻から料理を誉められたり、子供から「一緒に遊ぶとたのしい!」なんて言われることもあるが、やはり絶対数が少ない。同じ立場のシュフ友と会って話をして、自分の頑張り具合を確認しようと思っても、同じシュフといっても、家庭によって状況がかなり違うので、ちょっと話を聞いたくらいではよくわからない。

自分は他のシュフと比べて、がんばっているのだろうか?
このくらいの仕事はできて当然なのだろうか?」

「疲れたから休もうか・・・でも、他のシュフはもっとやれてるのではないか?
ここで休んだら怠けているのではないか?」

そんな疑問が常に頭のどこかに引っかかっていた。


【シュフは、自分の”位置”がわからない】

他人との比較だけにこだわるのは良くないが、他人と全く比較しなかったり、全く評価されなかったりすると、正しい自己評価もできなくなる

数字目標がないと、過去の自分とも比べにくい。自分で自分のゴールを決めることすら難しい
結果、自信がなくなってくる

さらに良くないのは、そうやってシュフの自己評価が低いと、他の職の人達からも正当な評価がされなくなってくる

隣の芝は青くみえるもの。無理解な人から

シュフは楽な仕事なんだろ?いいよなあ」

なんて言われても、

「(がんばってるのに・・・でも、正直どの程度がんばってるか自分でもよくわからないし、もしかしたら他の職業の人達はもっとがんばってるのかも・・・)」

と、反論しにくくなる。


【全然違う分野からのひらめき!】

  • 「シュフの仕事にもっと言葉で評価される機会を増やしたい(定性評価)」
  • 「シュフの仕事を数字で表せるようにしたい(定量評価)」
  • 他の職業の人にも、頑張り度が伝わるような解りやすい指標が欲しい(他業種との比較)」

これらが僕のシュフになってから、ずっと思っていたことだ。

家事の合間を縫って、文献を調べたり、「家事」「ワークライフバランス」「主婦」といったキーワードに関連する団体の人達と会って話を聞いたりした。

地道に情報は集まっていたが、「この方法でいける!」という決定打にはならず、長期戦を覚悟していた。しかし最近 全く違う分野の"あるモノ”を見て、ひらめきがあった。



・・・これ、シュフの仕事の労働量測定にうってつけなんじゃない・・・!!?



それは、かの世界的に有名なスポーツメーカーNIKEが出している製品、

NIKE fuelband だ。



簡単に言うと、「腕につける歩数計」。歩数計は腰につけるタイプが一般的だが、この歩数計は腕につけるもの。実はお隣のエクササイズ先進国アメリカでは、今この「健康ログ」を取るアイテムが近年どんどん発売され、ブームの兆しがあったりする。


【もともとはスポーツの運動量測定のためのモノ、だが・・・!?】

僕もこれはもともと自分のダイエット目的の為に購入したのだが、使ってみて、あることに気付いた。

外出せず、普通に家で家事をしているだけなのに、腕の歩数計の数字がものすごい跳ね上がってる・・・!

はじめは

「なんだ、大して歩いてないのに数字だけがどんどん上がっちゃって精度が低いな」

と思った。自宅内で歩ける歩数なんてたかが知れてる。腕につけるタイプだから、手を動かすだけで数字が増えてしまうのだ。

しかしふと思った。

これ、逆に考えると、手を動かした量は結構正確に計測してるよね・・・!?

歩数計ならぬ、手数計

シュフの仕事はほとんどの場合、手が動く。

料理をしている時、
子供と遊んでいる時、
風呂掃除をしている時、
収納の整理をしている時、
洗濯物を干してる時・たたんでる時、

足はたいして動かないが、手は常に動いている。シュフ業は、手を動かすことが仕事量にほぼ直結する系の仕事なのだ。

もちろん家計簿をパソコンに入力したり、PTA関係の書類作成をしたり、ネットで生協をオーダーをしたりといった、手を動かさない系の仕事では数字は増えない。
多少の弱点はあるものの、通常のルーチン作業はほとんど手が動くので、この手の動きの多さでシュフの労働量を計測する方法は、一定の意味があるように思える。


【ただの歩数計を超えた、NIKE独自の機能。これがまた、イイ!】


シンプルなLED表示。シャワーもOKな防水加工。
だから風呂掃除や皿洗いなど水周りの家事する時でも安心。

また、このNIKE fuelband は、ただの歩数計ではない。内蔵されたモーションセンサーで得たデータを、NIKE独自のアルゴリズムで計算し、「Nikefuel」という独自の数字で表すことができる。

これがまた画期的。

なにがすごいかというと、異なる運動をあえて同じ単位で計測できるのだ。

たとえばバスケットボールを1時間するのと、ランニングを1時間するのは、どちらがより運動量が多いか?

今まではこれが比較しづらかった。異なるスポーツでは使う筋肉も違うし、動き方も違う。

けど、こういうのをあえて

「ぜーんぶまとめて同じ単位で表してみたらどうなるのっと」

というのがこのNikefuelという単位なのだ。
スポーツの枠を超えて運動量が比較できるということは・・・つまり・・・

スポーツ以外のことでも、身体(手)を動かすことなら、運動量の比較ができる!

シュフ業の仕事量を、ランニングの量と比較したりもできる。

もっというと、他業種間の労働量なんかも比較できる。運動量は男女で計測値に差が出たりはしないので、そこも問題ない。

立ち仕事がメインの接客業や肉体労働系の仕事なんかは、この計測に向いている。仕事をしようと思うと、ほとんどの場合手が動くからだ(もちろん例外はあるけど)。

一般的なシュフの一日の動きと、カフェの店員の一日の動きはどちらが多い?

シュフと建築関係の仕事では?

シュフとホテルマンの仕事では?

シュフとカメラマンでは?

シュフと美容師では?

比較してみると、非常に面白い結果がでそうだ。


【計測には手軽さが重要。その点も性能の良いスマホアプリでクリア】

このNikefuelという計測方法、iPhoneととても相性が良く、自分が今までどれだけNikefuelを貯めたか、ボタン一つでiPhoneに同期して確認できる。

アプリも非常によくできていて、グラフにしたり、頑張り度に応じてやる気を上げる演出まであったりする。さすが、スポーツに遊び要素を加えるのがうまいNIKE。




平均的なオフィスワーカーの一日のf数は2000とされている。ちょっとエクササイズを意識している人は一日の目標を3000f程度に設定するよう推奨されている。ちなみに僕は一日3500fを目標にしている。


これを使えば、たとえば・・・
  • 専業主婦の奥さんが
    「今日は5000fもいったよ!家事がんばったよ!」と、ダンナに自慢できる。また、数字を見ることでそこに納得が生まれるので、ダンナが家事を誉めるキッカケににもなる。
  • 今週はずっと4000f超えか、がんばってるな自分。
    ちょっと疲れ気味なのはそのせいか、今日は休もうか・・・」
    と、自分の過去の労働量を簡単に視覚的に確認でき、罪悪感なく休むキッカケが持てる。
  • 接客業の人が
    「僕が一日ぶっ通しで働いて、3500fくらいか・・・それってシュフの平均値と同じくらいじゃん。
    意外とシュフの人って動いてるんだなあ
    と、シュフの仕事量をちょっと違った視点から見るキッカケになる。
こんなことが想定できたりする。



このように一週間の動きが一目でわかるようになっている。
月単位、年単位も可能。
先週木曜日、家事サボってゲームやってたからこんなに低くなってる笑


【今後の課題】

・日本で発売していない

シュフ労働の計測にはこのfuelbandという製品が必須なわけだが、そもそも日本ではまだ発売していない!
僕はこの製品をわざわざ輸入業者経由で買っている。日本でも発売されると去年から言われ続けて、2013年7月現在、未だなんの発表もない。
日本で未発売の製品を人に勧めるわけにはいかないので、NIKEさんには一刻も早く日本での発売をお願いしたい!
なんなら、力の限り宣伝もしますぜ!
(本当はきちんと企画立てて正式にスポンサーになってほしいくらいなんだけど笑)


・減点方式で運用すると失敗するアイディア

数字で測れるようになるのはとても面白いし意味のあることなんだけど、これを減点方式で使おうとすると、うまくいかない。

たとえば
「お前、今日はまだ2000fしかいってないの?全然ダメだな」
みたいなこと言い出すと、ダメ。

きっと使用者はズルし始める。ガタゴト揺れる洗濯機の上に置きっぱなしにすれば、勝手に数値は増えていくから笑
そんなことし始めたら全く意味ない。
あくまでもがんばった時に誉めるキッカケを作るためのツール。
自分自身を応援するためのツール。
他の職種の大変さの理解を深めるツール。

減点方式にならないよう、正しい運用方法も併せて伝えていく必要がある。


・シュフの作業の細かい計測データの収集方法

一日の労働量を測るのは、ただつけっぱなしにしてれば勝手に測ってくれるのでラクなんだけど、たとえば
  • 洗濯物をたたむ作業を10分した時の平均f(fuel)数
  • 料理を30分した時の、平均f数
とかはよくわからない。こういう個別の作業のデータをとって集計して、平均値を出すと、より正確な「シュフの頑張り度」が出るはず。
洗濯物をたたむ作業をやると増える平均f数は100、料理を30分やると増える平均f数は500、というように。


今考えてるのは、Twitterで #kajikeisoku とかハッシュタグを一個決めて、データ収集に協力してくれるシュフさん達を募って、みんなでつぶやくって方法。

こんな感じでつぶやいてもらったり。




ちょっと一手間かかるけど、まあこれくらいなら協力してもらえる現実的な線かな、と。
他のシュフさん達がどのくらいの数字を出しているのかを見ること自体もきっと面白いと思うし。

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というわけで実際の企画がスタートするのはまだ先の話だけど、この企画を思いついて早く誰かに伝えたい!という気持ちが強くて、企画案段階で記事にしちゃいました

まだまだ未完成なので、問題点とか改善点とかたくさんあると思います。気付いたことなどあればどんどんTwitterもしくは記事のコメント欄にご意見頂けるとうれしいです。
シュフの皆でこの「シュフの労働量測定企画」を進めていければいいなと思ってます。

また、「日本での公式発売待てない!輸入業者を使って私も今すぐ試してみたい!」という方、大歓迎です!是非ご一報ください。

この商品、僕は今回はシュフの労働量計測を目的として紹介してますけど、元々はスポーツの運動量を計測するアイテム。普通にダイエット目的で買ってもとても便利です。万が一企画が自分に合わなかったとしても、そのままダイエット用に流用できるというのも利点だ笑


また進展があり次第、記事にします!
(とりあえずNIKEさん、早く日本で発売してー!)