主夫インタビュー:東京都の兼業主夫、堀込さん(後編)

主夫インタビュー:東京都の兼業主夫、堀込さん(前編)の続きです。



ーさて、では現在は兼業主夫ということで主夫業に励んでいられるわけですが、一日のスケジュールを教えて下さい。

私は兼業なので、他の専業主夫さんのスケジュールとはちょっと違うのかと思いますが・・・

こんな感じですね。



朝5時  翻訳の仕事

7時   保育園の準備、朝ご飯

9時   保育園に連れていく

9時半  帰宅、自宅の片づけの後仕事をはじめる

12時  昼ご飯を妻と一緒に食べる

13時  帰宅、仕事

17時  保育園のお迎え、歩きで2ヶ所回るので1時間半かかる!

18時半 祖父母の家に行き、晩ご飯、お風呂

21時  自宅に帰宅、寝かしつけ。大体一緒に寝る



ーランチを奥さんと一緒に食べてるんですか!

そうです、妻の職場が近いので。職場に近いところに住むというのは、妻が働いていても授乳ができるというメリットもありまして、それを優先しました。



ー羨ましい・・・奥さんと一緒にランチが食べられるのはすごい価値ですねえ。また、晩ご飯はお祖父様の家で食べてるんですか。

僕が自宅で晩ご飯を作るのは木曜日と週末だけと決めているんです。他の日は実家に頼っちゃってますね。こんなことを言うと、毎日晩ご飯を作っているシュフさんからは手を抜いていると思われるのかもしれませんが・・・



ーいや、そんなことないです。こうやって実家に頼れる、奥さんとも会いやすい環境を作って、それをちゃんと維持していることがすごいと思いますよ。この流れの中で、特に得意な家事はなんですか?

得意というか、好きなのは料理です。アウトプットが目に見えるじゃないですか。学生の頃からファーストフードやカレー屋さん、カフェなどで働いていたこともあり、食事を通して人を笑顔にするのが好きなんですよね。食事って、とても根本的なエンターテイメントだと思います。



ー逆に苦手なものは?

片付けは大の苦手です。妻からも、キッチンが片付いてないと文句を言われたりします(笑)。





ー今までにアメリカと日本で子育てをしてきたわけですが、なにか違いは感じましたか?

子育て友達との付き合い方が違いますね。

日本では児童館でママ友と知り合って仲良くなる、というのが多いんですが、日本ではそれ以上に親しくなるということがなかなか難しい。アメリカにいた頃は日本人が少数派だったということもあるのでしょうが、家族ぐるみの付き合いになって、お互いの家に遊びにいったりということを頻繁にやっていました。子育て環境としては、私個人としてはアメリカでの体験が理想なんです。



ー家族ぐるみってのはいいですね。女性だけの社会を作られちゃってると、男のシュフは入っていきづらいですもんね。

そうですね。たとえば料理クラブというのをやっていたんですよ。週1回、誰かの家に集まって子どもたちを遊ばせながら、みんなで料理をして食べる。ランチピクニックというのもやっていまして、それはお昼に子連れで公園にいってランチを食べる、というものなんですが、こういったイベントを通じて子育てをしている者同士が気軽に集まれる雰囲気があったんですよね。まあ、家が広かったり、ちょっと遊びにいける広い公園がたくさんあったりといった、アメリカの住環境があってこそ、というのもあるのですが。日本でこれをやろうとしても難しい。



ーでも堀込さんは少し前に子育てサークル「ワラビー」をご自分で立ちあげて頑張っていらっしゃるじゃないですか! あれはやはりこの体験の影響があったりもしているのですか?

そうですね。日本でどうにかこういったいろんな人を巻き込む形の子育てができないかな、ということでサークルを立ちあげました。このサークルのコンセプトは「ナナメの関係を築く」でして、誰でも入れる子育てサークルを目指しています。子育てサークルというと普通はママだけ、パパだけって話になりがちですが、ここはパパ・ママはもちろん、ジジ・ババに学生さんなどいろんな年齢層の方々が参加できます。



ーサークル立ちあげちゃうってのがすごい行動力ですよね・・・

元々ファザーリング・ジャパンの文京区支部の活動の一環としてやろうと思っていたのですが(※堀込さんはファザーリング・ジャパン文京支部の文京支部代表もやってらっしゃいます)、FJの会員の方から「パパサークルならわかるが、会の方向性としてそういう誰でも参加できるサークルというのは、ちょっと違うのではないか」と言われまして、それならFJを絡めないで自分で独自に立ちあげてしまおう、と。

児童館で出会ったママ友さんや地域の方々からも協力して頂き、今では月に一回の交流会をできるようになりました。





ーシュフに向いている人ってどんな人だと思いますか?

自分のやっていることに自信を持てる人、なんじゃないですかね。シュフ業って評価されることが少ないし、「これが俺のやってることなんだ!」っていう気持ちを強く持てないと、辛いんじゃないかと思います。



ー今後もシュフを続けるつもりですか?

「なにも決めない」スタイルなので、特になにも考えていません(笑)。来年就職するかもしれませんし。でもきっと当分はこんな感じですかね。子育てが終わったら、沖縄でカフェをやりたいな、とか思ってます(笑)。



ー最後になにかメッセージを一言!

僕が以前参加した子育てセミナーで、ある年配の女性講師の方が「子供にとってはママが一番、パパが二番なんです。」っていう話をしていまして。男性の参加者もいる中で、ですよ。こういうおばちゃんが一番の敵なんじゃないかと思ってます(笑)。あと、テレビで「脳科学的に男は育児に向いていない」なんて情報を流したりね。子供にとっては一番も二番もないですよ。

またこういう話を鵜呑みにして、“言い訳”にして子育てに参加しようとしない男性も問題あると思います。こういう状況を少しでも変えていければいいな、と思っています。



ーありがとうございました!



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いやー堀込さんから漂う安定感、すごいなあと思いました。

普通は会社で2年の育休を取るにしても、会社を辞めるにしても、結構葛藤があるものだと思うですが、堀込さんのお話ではほとんど感じることがありませんでした。

最後の方にあった言葉、「なにも決めない」というスタイルは簡単なようで難しいのかもしれません。あえて先のことは考えず、目の前の家族と自分を幸せにするためにはどうするかということを真剣に考えながら生きていらっしゃる方でした。



さてそんな堀込さんですが、最近本を出版されました!



このインタビューではほんのザックリだった堀込さんの主夫になった経緯が、こちらではしっかりと書いてあります。

こちらが出版社のサイトで、目次などが読めます。




目次の文をいくつか抜粋しますね。


  • 育休を決意する

  • ママ友との距離感に四苦八苦

  • ドラマ『アットホーム・ダッド』にハマる

  • 魔の二歳、悪魔の三歳?

  • 我が家流?育児のゴクイ〜キーワードは「信頼関係」

  • ママ友は現場、パパ友はソーシャル

本の感想はまた別の機会にこのブログで書く予定です。

もしもこのインタビューを読んで、ご興味を持った方は是非こちらも読んでみてください!






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