主夫インタビュー:千葉県の兼業主夫、ひこさん(後編)

主夫インタビュー:千葉県の兼業シュフ、ひこさん(前編)


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―1日のスケジュールを教えて下さい

6:00 妻が出勤する(他の家族はまだ寝ている)

6:30 起床

7:40 長男、家を出る

8:00 長女、次男を保育園に連れていく

9:00 ~ 17:00 仕事 (適宜、保護者会関連の集まりや買い物、気分転換の外出など)

17:00 買い物

18:00 帰宅(長男は学童にいっているのでこの時間に一緒に帰宅)

18:20 メニューを検索、料理をつくる

19:00 晩ご飯を食べる (準備に手間取って19:30頃になる事もよくある)

19:30 ~ 20:30 のんびりタイム、宿題、お風呂(大体このくらいに妻が帰宅)

21:00 子供たちは寝る、妻が食器洗いをする

21:00~23:00 ネットをしたり、テレビを見ながら洗濯物をたたむ、保護者会関連の書類チェックなど



―結構仕事の割合が大きいですね。

そうですね、日中はなんだかんだやることがありまして。あと昔、姉から「家事は夜にするな」と言われまして、時間配分ではそれも意識しています。



―夜にしない、とは?

子供がいる時には極力プライベートの時間を取らない、ということですね。つまり、子供がいる時にプライベートの時間を取って、子供が寝た後に家事をする、ということはしないんです。子供の前で親が自分のことをしていると、子供は自分の方に注意がこないことに納得しませんが、家事をやっていると子供はちゃんと納得します



―なるほどー。





―さて、これも皆さんに聞いていることなのですが、ママ友はいらっしゃいます?

会えばあいさつする人はたくさんいますね。たとえば、スーパーで会って、「今日の晩ご飯はなににします?」という話もよくします。ただ、一緒にご飯を食べたりすることはほとんどないですね。



―そこまで親しい間柄になっていても、ご飯にいったりはあまりしないんですか?

やはり、「男女2人で会うと、周囲から変な目で見られるんじゃないか」という心配がお互いにあるんだと思います。



―やはりそこですかー・・・しかし、ご飯までとはいかなくても、親しい方は多そうですね。あ、ちなみにママ友のケータイの登録件数はどのくらいだったりします?

ケータイですか!?・・・うーん、連絡先だけなら50人以上はいます。



―50人!

あ、でもこれも去年と今年の保護者会役員関連で増えたものが多いです。やはり役員をやるといろんな方と知り合うことになるので。



―役員をやるのは大変でしょうけど、やはりメリットもあったりするわけですね。

そうですね。あといろいろな人と関わることによって、自分がどう見られてるのかも、よりわかってくるようになりましたし。ママさん達の反応が読めない時は、おつきあいも少し難しかったですね。





―今までシュフとしてやってきて、男だから大変だった、という経験はありますか?

そうですねー、家事自体は全然大変ではないんですよね。それよりも、精神的な部分が大きいかもしれません。



―なにか言われたりしたことはあります?

いや、ストレートにはないですが、対応で「不審に思われてる?」と感じることはあったり。あ、子供たちはストレートに言いますね(笑)。息子の友達なんかが、僕がたまにスーツ姿でいると「あ、仕事してるんだ!」って(笑) ちゃんと説明してますけど。



―では逆に、男だからこそ良かったことは?

たとえば保護者会活動などでなにか頼まれごとがあるとして、あまりやりたくないことだった場合、「忙しいので」というと、周りは結構すんなり引き下がってくれるんですよね。女性だとお互いの生活パターンとか考えが見えちゃっている分、そう簡単にはいかないみたいです。



―確かに女性同士で言うのと、女性が男性に言うのはちょっとニュアンスが違うかも

あと女性の輪の中に男性一人という疎外感はあるものの、少数派だからこそ、男性一人だと立ててくれることが多いです。



―そういうこともあるんですね







―では、夫婦関係についてお伺いしたいのですが、ぶっちゃけ夫婦で発言力はどちらの方が強いですか!?

これは断然私ですね(笑)



―おお(笑)それはなぜですか?

いや、単に私の方が弁が立つからかと。妻は黙っちゃうんですよね。私としては議論したいのに、妻としてはどう返しても反論が来るから反論したくない、っていってます。責められてる気分になるそうです。



―ここらへんもバランスの問題なのでしょうけど・・・ではケンカしたりも?

しますね。で、ケンカになると最低一週間は続きます。長い時は一ヶ月以上。基本的に口をきいてくれなくなります。



―えええ!?

去年は特に多くて、1年のうち3ヶ月くらいケンカ期間があったんじゃないかなあ(笑)



―それはちょっと長いかもですね・・・どんな理由でケンカするんですか?

やはり子供のことが多いですかね。後は片付けのことでモメることが多いです。



―なるほど、では逆に仲直りはどうやってするんでしょう?

妻は、要はスネてるだけなんですよ。だから話し合いではあまり解決しない。たとえば、寝る時にもうすでに妻が寝てるとするじゃないですか、そうしたら、布団に入ってちょっとだけくっつくわけです。で、その日はすぐに嫌がられるかもしれませんが、次の日またやって、もうちょっと長くくっついて、だんだん気持ちを和らげていく・・・



―それだけ聞くとラブラブな感じですが(笑)

何度も拒否されるというのは精神的にこたえますけどね。めげていては関係が改善しないので。





シュフに向いている人ってどんな人だと思います?

これは、子供がいるシュフですか?それとも子供がいないシュフ?



―あ、どちらを想定していても構いませんが。

子供がいなければ、相手とさえうまくやっていければそれでいいんじゃないでしょうか。男がシュフの場合、女性の方から「なんで家事をロクにやらないんだ!」と強く非難されることって少ないと思うんですよ。男が家事をやらないと、女性の方がやってしまいますから。で、やった後に文句を言う。

女性の不満は溜まるでしょうが、生活が回らなくなることはあまりないかと思います。



―! それは考えたことなかったですね、確かにそうかも。女性の方ができる分、手を動かしてしまいますね

子供がいると全然話は違うと思いますが。

まず社交性がとても重要だと思います。地域・学校とどれだけ交流できるか、これが少ないと育児に悩んだりした時にどうしようもなくなってしまう。



―悩むことっていうのは頻繁にあるものなのでしょうか?

小さなことなら毎日のようにあります、たとえば子供の宿題の範囲がわからない時に「◯◯ちゃんに聞いてみなよ」とすぐにその子の家に電話ができるかどうか。
うっかりプリントを紛失した時に他の保護者に聞けるかどうか。親の社交性が低いと、子供が肩身の狭い思いをすることもあります。



―なるほど、そういうちょっとしたことが大きな差なわけですね

あとは、「すぐに結果がでないことに耐えられる人」ですかね。子持ちのシュフは子供のしつけや教育と密接に関わることになりますが、このしつけや教育の成果がでるのはずっと後のことになります。
それまでに懲りもせず何度も何度も同じことを繰り返す子供に対して、しつけや教育をし続けるというのは結構辛いです。







―この先ずっとシュフを続けていこうと考えていますか?

私は兼業ですし、今も仕事があるので基本的にはこのままいこうと思っています。ただ、子供が育ったら仕事と育児・家事の割合は変わってくるかもしれません。あと、もしもどうしてもお金が足りない!なんてことになれば、どこかの会社に就職することも検討します。



―最後に、なにかメッセージなどがあればお願いします。

地域のイベントには積極的に参加してほしいです。仕事をしている方だとあまりわかりませんが、地域の人達って実は私達若い世代が思っている以上にがんばっていたりします。

イベントに参加して、機会があれば運営にも参加してみてほしいです。地域イベントの運営はほとんどが60才以上のご年配の方々がやっていらっしゃって、やはりどうしてもいろいろ古い



―たとえば、どんなところに古さを感じます?

連絡手段も未だに電話での連絡網だったり(笑) 会合も夜にやろうとするんですよね。こっちは小さい子供がいるんだから夜なんて出れないよ!って感じなんですが、それには気がつかない。あと、盆踊りの曲がなぜかいまだに毎年「アラレちゃん音頭」だったり。



―「アラレちゃん音頭」、うちのところもそうです!(笑)そういや、地域の高齢者がせっかく若い人達が入ってきても、使いっ走りのようなことをさせたり、という話も聞いたことが・・・

私が見た限りではそういうことはないですね。むしろお年寄りは時間はあるので、「これをやって欲しい」と頼めばやってくれたりします(笑) ただ、下の世代から「わかっていない」とは言われたなくない。ちゃんとうまく提案する方法さえできていれば大丈夫です。
何か頼まれても、丁寧に説明すれば理解してくれてちゃんと断れますよ。



―お話、ありがとうございました!



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ケータイ件数50件以上は驚かされました。やはり各種役員などをやると、地域での人間関係は一気に拡がるんですね。

ひこさんは、この記事にもありますが、「地域参加への重要性」についてとても熱くお話されていました。「地域」という社会は、僕もそうでしたが、働いているだけの時って見えないのでどうしても軽視しがちなんですよね。でも実は家族の生活を支える上で職場や親戚付き合いと同じくらい重要な社会だったりします。

役員をやることはただやることが増えて面倒、というデメリットだけではない、むしろシュフとしての幅を拡げるためにとても役立つ手段の一つなんだ、ということに改めて気づかされました。

ひこさん、ありがとうございました!

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