主夫インタビュー:シュフ歴2年の専業主夫、もーまんたいさん(後編)

主夫インタビュー:シュフ歴2年、もーまんたいさん(前編)






ー先ほど、「最近はいろいろ葛藤がある」というようなことをおっしゃっていましたが、それはどのようなものなのですか?
先ほども言いましたが、シュフになった当初は「珍しいことをしている自分」に舞い上がっていたんですよ。

ー実際、僕も一番最初にもーまんたいさんにお会いした時、「シュフになるのに特に抵抗感はない」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。すごいなって(笑)
あの頃は本当にそう思ってたんですけどね、しかしシュフをやり始めて1年経った位から、今度は逆に珍しいことをしているせいで悩むことが多くなりましたね。自分の立ち位置について考えるようになったりしています。

立ち位置とは?
社会的地位だとか、自分がどう振る舞うべきなのか、とかですね。やはり、昔の同級生と飲みにいったりすると、友人が会社で偉くなった、なんて話を聞いたりするのです。そんな時ちょっと複雑な思いがあります。
前に、友人から「奥さんの金で遊んでるんだろ?」って言われたりしたことがありまして。親しい間柄だし、ジョークで言ってるってのはわかっているんですけど、胸にきますね。

ーうーん・・・難しいところですよね・・・
あと、人と違うから自分がどう振る舞えばいいのか悩んだり。これは子供が1才になって、児童館に通い始めてから特に思うようになったのですが、児童館に来ているママとそこまで親しくなれなかったりするんですよ。

女性の中に男が入っていくのはちょっと勇気要りますよね
顔見知りになって挨拶を交わしたり、相手の子供と一緒に遊んだりするのはできるんですけど、それ以上の話は特にしないですね。「ママ友」と呼べるような人はいないです。児童館での過ごし方や、やっていることが自分だけ周りとちょっと違うので、自分はこれでいいのか?と不安になることはあります。
ただ最近は男と女は違うんだし、男の育児のスタイルはこの距離感でいいんだ、周りに無理に合わせることもないだろう、という、自分なりの男のシュフの立ち位置みたいなものを見つけようとはしていますね。

ーやはり周りに同じような男性のシュフの方はいませんか?
一度児童館の職員の方に「男性のシュフは来てないですか?」って聞いたこともあります。でもやはりいませんでしたね(笑)

ー逆に、シュフになって良かったという点はありますか?
QOL(Quolity of Life、人生の質)は確実に上がりましたね。というのも、子供の笑顔を一番多く見れることがすごく嬉しいし。また自分の趣味の時間も取れるようになりましたし。働いていたときは、仕事人間だったので(笑) もちろん子育てなど大変な時もありますが、私は今のこの生活に概ね納得しています。それと、時間に融通が効くようになるのはとてもいいですよね。たとえば仕事をしていてお腹が痛くなっても、ミーティングがあれば我慢して行かなくちゃいけない。でもシュフは自分に任されている時間の裁量が大きいから、「じゃあちょっと横になって休もう」ってできる。

ー確かに!
あと他人からの影響が少ないことは自分にとってはとても楽ですね。自分のやっていることを評価されることもないですから、自分のペースでできる。

ーそれは逆に辛い部分もありませんか?自分のやっていることを認めてもらえない、ということにもなるのでは?
私の場合は家事や育児で認められたい、とはあまり思っていません。それよりも、余暇の時間でやっているギターやプログラミングなど、そっちの方で認められたいと考えるので、そこは苦ではないです。

ーそこまでご自分の中で納得できているのはすごいことですね
実は、私の高校の頃の友人が2年前に亡くなったのです。原因は仕事による過労で、という事だったのですが、その時に「人間の時間は有限だな」と強く思いました。満足のいく、納得のいく時間をできるだけ過ごしたい、と思うようになりました。

ーそんなことがあったのですか・・・
それに妻もとても理解があって、私の育児ストレスを気遣って週末の土曜・日曜のどちらか半日は私に「休日」をくれます(笑) その時は子育てや家事は忘れて、一人のんびりネットカフェなどで過ごして、気分転換しています。

ー素晴らしい奥さんですね!
いや、本当に妻には頭が上がらないです(笑)



ー今後、シュフはずっとやり続けたいですか?
妻が働けなくなったり、ということがない限りは今後も専業シュフを続けていきたいです。子供ももう一人欲しいですし、そうなるとその子が大きくなるまでまた時間がかかりますし。ただいざ子供が育ちあがってしまった時に、また悩むかもしれません。他人に言われるというよりも、自分自身に対して「ヒマなのに働かないの?」って言ってしまう気がする・・・

ー最後に、最近男性で「シュフになりたい」という人が多いですが、そういう方にアドバイスはありますか?
シュフというのは、あくまでも妻との役割分担の結果の話なので、一人でなりたい!!といってもなれるものではありません。でも、もしもなれる環境が整っているのであれば、期間限定でもいいので是非なってみて欲しいです。シュフとまでいかなくても、育児休暇を取るだけでもいいからやってみて欲しいです。
というのも、妻とお互いの役割を交換すると、その後の意思疎通がとても楽になるんですよ。子育てや家事の辛さを理解できるようになる。

また、一時的ではなくて、長期でやるという方はマイペースな性格の方が向いていると思います。「男性はこうあるべきといった価値観」や「世間体」などを、気にせずに我が道をいける人がいいんじゃないでしょうか。周りに流されがちな人だと気苦労が絶えない思いますね。

ーありがとうございました!



「QOLが上がった」という言葉が、もーまんたいさんの今の生活の安定度、幸福度の高さを物語っているな、と思いました。男がシュフをやることは大変なこともありますが、それを上回る良い点もたくさんあるということを改めて気付かされました。「人間の時間は有限」、後悔のない生き方をしたいものです。





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