主夫インタビュー:主夫歴20年以上のベテラン主夫、イヨさん(前編)



主夫インタビュー、記念すべき第一回はなんとシュフ歴20年以上という大ベテランの方!

イヨ(仮名)さんは栃木在住の、49才の兼業シュフ。現在は産業翻訳業に関わりつつ、家庭の家事・育児全般もこなしています。
家族は薬剤師の奥さんと、高校3年男子、中学3年女子、小学6年男子の3人のお子さんの5人家族です。

「なぜシュフになったのか?」
「周りからどう見られてる?」
「奥さんとどちらが発言力ある?」

などなど、いろいろ聞いて来ました!



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ー 早速ですが、まずシュフになったきっかけというのをお聞きしたいのですが

イヨさん(以下、I):始めからシュフになろうと思っていたわけではないんですよ。私が20代後半、ちょうどバブルが弾けた頃のことですが、当時は私は食品メーカーの会社員をやっていました。ただ組織での働き方になにか疑問を感じていた部分があったので、会社に内緒で副業していた翻訳業が軌道に乗ってきた段階で、会社を辞める決意をしたんです。

ー 当時はまだ結婚はされていなかったんですよね?

I:ええ、ただ妻とはもう結婚の約束はしていました。会社を辞めてから約半年後に結婚しました。

ー 仕事を辞めるというのはやはり大きな決断だったと思うのですが

I:そうですね、でも「人と違うことをやっている自分、カッコいい!」ってところもありましたね(笑) それに当時は「SOHO」(Small Office, Home Office)なんて言葉が流行っていましたし。私自身、組織の仕事よりも、もっとわかりやすい仕事がしたかった、というか。

ー わかりやすい仕事?

八百屋さんのようにお客様の顔が見えるというか、自分がやればやっただけ報酬が得られるというか、そういうわかりやすいシンプルな仕事をやりたかった、そういう働き方が自分には向いていると思ったので。

で、結果シュフみたいな立場になりました。翻訳業は基本在宅の仕事なので、家事や育児がしやすいんです。

ー 会社を辞めることについては奥さんはなんと?

I:実は、付き合い始めた当初から、「そのうち会社辞めるから」と話してあったんです。なので、実際に会社を辞めることにしたときにも、話はスムーズでしたね。妻も働いていましたし、妻は外で働き、私が家で働くという役割分担になりました。

ー イヨさんのご両親、そして奥さんのご両親はなんと?

I:私の両親は「この子はやりたいことをやる子だから」という感じで、すんなり納得してくれました。まあこれで文句を言ったところで私が考えを変えるような性格ではないとわかっていたんでしょうけど(笑)

妻の両親の方からも、なにも言われなかったですね。元々自営業をやっていらした方なので、会社を辞めるということにもそんなに抵抗がなかったのでしょう。

ー ではそれから20年間ずっとシュフを続けていらっしゃるわけですね!

I:まあそうなりますね。でも途中に妻の出産・育休期間があるのでその期間中もシュフと呼べるのかどうか・・・

ー その間も家事や育児はやっていたわけですよね、それなら立派なシュフですよ!

I:妻の育休中はほとんど妻におまかせで、シュフはお休みでしたね(笑)。育休中ラクをした分、妻の復職後は、子どもが保育園に入るたびに病気してばかりで大変でしたけど。ただ、保育園のおかげで、育児にあまり煮詰まらずに済んだのは確かです。子供を一日中見ろと言われたら、仕事はもちろんですが性格的にも、絶対無理でしたね。



ー 男ならではのシュフの大変さというのを感じたことはありますか?

ああ、ありますねー(笑)

よく言われるのが、「女性の下着を干せるかどうか」みたいなこととか、私も始めちょっと抵抗ありました。今は普通に干せますが。

あとは始めはやはり「周りの目」が気になりました。当時は今よりもシュフに対しての理解というのもなかったですし、「男が平日昼間になにプラプラしてんだ」と言われてたらどうしよう、なんて心配をしたり。

ー 実際にそういうことを言われたことはあります?

I:いや、ないですね。結局は自分の思い過ごしだったりするんですけど。あとは周りから怪しい目で見られないよう、ほかのママさんと親しくなったり。

ー ママ友! 仲良くできてますか?

I:いやー、難しいですね。やはり女性の集まりの中に入っていきづらい、なんとなく馴染めない部分は今でもあります。ただそういう女性同士の付き合いというのも難しいみたいで、最近は男だからこそある程度の距離を取ってお付き合いできるのがいいのかも、とも思っています。

ー 一概に「男だから不利」というわけではない?

I:例えば、男性はよく保護者会やPTAの会長に推薦されるんですよ。そもそも、学校関係によく顔を出す男性って、すごく貴重なんです。だから頼まれてしょうがなく、ということも多々ありました。始めは大変だな、と思っていましたが、ただそれがきっかけで学校関係の方々と顔見知りになったり、地域の人達との交流が深まったりしたということもあるので、デメリットばかりでもないんだなあ、と。



ー 家事について聞きたいのですが、料理はやはりいつも作っているのですか?

料理は大体妻と半々程度です。朝ご飯は最近サボり気味かなあ(笑)

夜はご飯に味噌汁、それに1~2品ってところですね。子供達が夏休みの間は昼ご飯も全員分作ります。妻は子供のお弁当を作っています。

ー 奥さん、お弁当を毎日作るなんてすごいですね! ほかに「これは妻の方が得意」という家事はありますか?

掃除は妻の方がよくやりますね。あとは洗濯機を回すのは妻の方が多いです。私は干す、たたむ方ですね。食料・日用品の買い物は・・・これも半々くらいですかね。

ー 奥さんとの家事をうまく分担していて素晴らしいです! 

夫婦二人とも家事が一通りできるってのはお互い安心できます。

ー 万が一なにかあった時も、心強いですよね

ええ、中には子どもの学校関係のこととか、「俺がいなきゃわからないだろ」って内容もありますけど(笑)
ただ本当はこういうのってあっちゃいけないんですけどね。家事は最終的には家族の誰もができるような状態にしておかないといけない。まあ口で言うのは簡単なんですが。



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シュフになった理由や普段の生活について細かく話して頂いたが、これからインタビューは、もうちょいツッコんだ話になっていきます・・・!

後編→
主夫インタビュー:主夫歴20年以上のベテラン主夫、イヨさん(後編)