「ホワイトカラー会社員の残業は『趣味』~ の追記




前回書いた記事「ホワイトカラー会社員の残業は『趣味』だからエラくないんだよ」、当ブログとしては予想を上回る反響があったので、それについての簡単な追記です。



反響について


フェイスブックでもツイッターでもシェア、RT100越えというすごい反響がありましてビックリしました。というか、ぶっちゃけちょっとビビりました笑 今までは10超えたら「お、すごい」って感じだったので。

うちのブログは普段ビジター数200前後なのですが、この記事の発表後は一気に1400まで跳ね上がり、その後のアクセス数を見てもざっと2000人以上の方々に記事を読んでいただいたことになり嬉しい限りです。これも多くの方々が共感してくれて、紹介して頂いたからこそだと思います。ありがとうございます。

記事の発表後いろんなご意見を頂きました。僕は自分の意見が100%正しいなどとは毛頭思っておりませんので、実際に記事を読んで、肯定・否定に関わらず意見を頂けるのが一番嬉しいです。人ってどうでもいいことに関してはなにも発言しませんから、なにかしら感じてもらえることがあったんだと思います。いろんな方のお考えを聞き、僕もいろいろ考えさせられました。



女性の主婦から共感されるかと思いきや!?


頂いた意見を読んだ限りの僕の印象ですが、意外と同意してくださる方が多いのが驚きでした(まあ否定的な文章はそもそも書きづらいのかもしれませんが)。

そしてもっと意外だったのが、女性からの批判が多かったということ(繰り返しますが悪いこととは全く思っていません)。

「残業だって家族の為にやってくれていることだし、それを応援しないのは働きに出ている人を支えるシュフとしていかがなものか」

的な内容ですね。これは女性的な考えなのでしょうか、僕はそこまで尽くすことは到底できない笑 でも話の内容を見ると、どうも完全に納得して支えているというわけでもなさそうでして、なにかモヤモヤしたものを感じました。

このモヤッとした意見が出る背景には、「残業という仕事の内容的・時間的不透明さ」にあるのではないか、と僕なりに考えてみましたので、長文ですがご興味ある方はどうぞ。



家庭ではできない「ホウ・レン・ソウ」


いつ帰ってくるかわからないし、なにをやってるかもわからないけど、いつも旦那は「仕事は大変だ」と言っているから、 本当は早く帰ってきて欲しいけどそれを仕事というなら認めざるを得ない、というわけです。

でもちょっと腑に落ちないところ、ないですか?

不透明な内容 ― 仕事の詳細って聞いてもよく分からないかもしれませんが、せめて概要くらいは共有したいですよね。

不透明な時間 ― なんで旦那は「いついつに帰るよ」っていう帰宅時間の連絡すらないのか? 旦那さんはきっと他社に訪問する時は、いや同じ部内で打ち合わせする時も、相手にちゃんと時間を伝えています。なんで家族にはそれをしないのか?

会社では「最近の若いのはホウ・レン・ソウなんて基本的なことすらできない」なんて愚痴りながら、なぜ自分の家族には全然しないのか?



「沈黙」か、「意見」か。どっちが家族のため?


でもね、働き手の男性だって、悪気があってやってるわけじゃないんですよ。ただ、そこまでモヤモヤしていると思ってないだけなんです。仕方ないんです、気づいてないものは(え? その位察しろって? 男がそういうのが下手なのは、長年妻をやっていればわかるでしょう 笑)。

モヤモヤがありつつも、それを伝えずに心にしまい込み、

「黙って旦那の仕事を支えることが良妻賢母の務め」

古き良き日本文化の価値観も手伝ってなんとなく折り合いつけているので、「残業を認める=仕事を応援している」という考えになっているのではないかな、と。

で、そこで折り合いをつけているからこそ、「残業は『趣味』だ」みたいなことを言われると、旦那の仕事、そしてそれ以上に自分の価値観今までの良かれと思ってやってきた行動を否定されることになるので、葛藤が生じるのではないか、と。

繰り返しますが、今はもう日本は高度経済成長期ではありません。安定した成長を誰も保証しないので、「これだけをひたすら頑張る」とガムシャラに働いたところで、未来はないんですよ。ホワイトカラーは特に。それよりも多様化した価値観に合わせて、 時代の変化に合わせて価値観も変えていき、柔軟にバランス良くやっていかないといけません。

これってビジネスマンやってる人にとっては耳タコで当たり前の話なんですけど、実はシュフにとっても同じことが言えるんですよね。ホワイトカラーの生活が変わるのであれば、一緒に生活している人達も同じです。だからシュフもいつまでも同じように「ただ黙って、無心に旦那を支える」じゃダメなんです。おかしいと思ったことはハッキリ意見をして、ちゃんと合意まで持っていかないといつまでたってもモヤモヤ、幸せにはなれません。



「養ってもらっている」方にも原因がある


「パートナーに意見し辛い」というシュフは、「養ってもらっている」という感覚が強い人が多い気がします。というのも、僕も主夫になった当初はそうでしたので。

でも、やっぱりそれっておかしいですよね。シュフの仕事と外で働く仕事に優劣ってないですよね。前にもシュフの人と外で働いている人を「会社の管理部門と営業部門」に例えましたが、どちらの役割も、やることを分担しているだけで立場は対等です。管理部門の方が偉いとか、営業の方が偉いとかいう話がナンセンスなのは、会社勤めした経験がある方ならわかると思います。組織は役割分担をして協力し合うから全体として強い力を発揮するわけで、この部門が偉いとか偉くないってのはないですよね。

家庭というのも会社と同じ「組織」なので、外勤者と内勤者(シュフ)の関係は「養ってやっている」「養ってもらっている」という主従関係ではなく、お互いがお互いの義務を果たし、時には相手の行動に行き過ぎたところがないかチェックし、時には意見し改善を求める、対等なステークホルダー(利害関係者)の間柄であるのが、今の時代には一番合っているのではないでしょうか。

今回の残業に関する記事で、多くのホワイトカラーの男性から「確かに、考え直してみないと」といった意見をいただきましたが、ホワイトカラー会社員を持つ、家でシュフをする方々(多くの場合それは女性になりますが)にも同じように捉えて欲しいと思っています。今の、様々な弊害を生んでしまっている残業文化が根強く残っている原因は、外で働く男性だけでなく、家で「そういうものだ」と現状を受け入れてしまっている女性にもあるんですよ。

ということで、旦那の残業にモヤモヤするものがあったら、もっと意見すべきです。

僕だったら嫌ですもん、ヨメに

「アンタを養ってやってるんだから黙れ」

とか、

「私の仕事にいちいち口出ししないで」

とか言われたら。ふざけんな、何様だよ! と思います。同じ家族の一員として家族みんなが幸せに暮らせるように、理性的に話す機会を作りたいです。

残業が減らないのは会社のせいなのか、自分のせいなのか。

パートナーの帰りが遅いのはパートナーのせいなのか、自分のせいなのか。

共通するのは、「意見」しなければ、なにも変わらないということ。



またまた、専業主夫がエラそうに!


ほんと、すいません、2度もエラそうに語ってしまいまして。でもここのブログって昔からこうやって「語る」ところなので(だからブログタイトルが「語る」「絵」なのです)、許してやってください。

でもちょっと自己弁護すると、この残業問題って専業主夫だからこそ語れることでもあるのかな、というのもありました。

もしも僕がどこかの会社に属していて、

「残業は良くない! ほら、僕はやめたよ!」

っていっても、きっとそれを聞いた人達は

「いや、そりゃお前の会社はそれができるんだよ、うちは無理」

と、聞く耳を持ってもらえなかっただろうと思うのです。シュフという別の立場、でも関係のある立場から意見するということに意味があったのではないかな、と。

それに、同じシュフでも、女性の主婦が

「残業は良くない!」

と叫んでも、ほとんどの男性は

「まあ、良くないよね、でも男には男社会の論理、ツーカーみたいなものがあるから女にはわかんないよ・・・」

って、やっぱり聞く耳を持たないのではないかと笑

まあ結果どう受け取ってもらえたかはわかりませんが、「男の主夫」が発言したことで少しは聞こえ方も変わったかな、と。



終わりに


この文章に限らず、このブログでは僕は自分個人のことを「物凄い棚に上げて」書いています。僕は多分自分のことを棚に上げなかったらなにも書けません笑 この残業問題の話も僕自身の過去の反省、自戒も込めながら書いています。

なので

「じゃあお前はどうなんだよ、そんな立派に生きてんのかよ」

と言われたら一発でコロっと逝っちゃいます。どうかやめてください笑

ただ、僕は自分の「意見」に関しては責任を持っていますので、そこに関しては今後も真面目に対応します。もしも思うところがあれば、忌憚なきご意見いつでもお待ちしております。


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