『主夫3年生』


主夫本レビュー第4回は、イクタケマコト著『主夫3年生』です!

『主夫3年生』 イクタケマコト、彩図社 2010



イラストレーターとしての仕事をする傍ら、「主夫」として家事もバリバリこなす著者イクタケマコト氏の日常を描いた4コマ漫画です。


【教師から主夫へ、奥様も教員】


著者のイクタケマコト氏は主夫になる前は元教員で、図工の先生をしていたそうです。職場で同じ教師をされている奥様と知り合い、結婚して奥様はそのまま教員、そして著者は夢であったイラストレーターへの道を進むことになりました。現在はイラストレーターとして仕事をする傍ら、家で家事をこなす主夫として奥様を支えています。

主夫になって3年になるけど、まだ嫁さんの手料理を食べたことがない!』というブログも書いており、そちらでもイラストと共に、主夫の日常を描いた記事をアップしています。



【さすが、絵がカワイイ!】


イラストレーターだけあって、さすが絵がとてもカワイイです。読みやすさは数ある主夫本の中でもダントツ、どんどん読ませます。全てのページがフルカラー、色使いも優しい。これは僕も見習うところがたくさんありますね・・・



【「主夫」と、「子育て主夫」の差】


「シュフはいつも楽してる」と言われたり、野菜の値段を気にしたり、、、と、同じ主夫として共感できるポイントはあったりするのですが、でもやはり個人的に決定的に違うなあと感じたのは「子供の有無」。子供を持つかどうかは夫婦の考え方次第ですし、それに良い悪いというのはないのですが、でも同じ「主夫」と呼ばれる立場でありながらも、子供の有無でこんなに生活が違うのか、と再認識させられました。

カワイイ雰囲気の絵と相まって、本は全体を通してノンビリ、穏やかな印象です(あえてこういう雰囲気作りを意識した本にしてあるのかもしれませんが)。

僕の生活は、こんなんじゃない、、、

もっと「戦い」みたいな時間が多い、、、

読みものとしてはとても楽しいし、実際楽しい気分にはなれるのですが、どうも「共感」という部分では物足りなさが残ります。

僕なんかは、そもそも病んでたのに、主夫になってから子育てのストレスが想像を絶する程大きくてさらに病んでましたからね。この本では奥さんとのやり取りがたくさん書かれていますが、こんなにたくさん妻との時間がとれて、羨ましいくらいです。

「大変な思いをしている方がエライ」とか、「子供がいる方がエライ」なんてこと言う気は毛頭ないです。でも生活に共感できるかというと、やはりただいろんな意味で、質が「違う」んですよね。 逆に言えば、子供のいない主夫さんは共感できるところがあるのかもしれません。



【これから主夫を目指す草食系男子へ!】


今の大学生と話すと、「主夫になってもいい」「将来、主夫になって私の夢を支えてくれる人と結婚したい」という方が結構いらっしゃいます。主夫になる、主夫の妻になるということにそもそも抵抗を感じない若い世代が増えているような気がします。 ただ、いきなり主夫になるといっても、どんな生活になるのか、現状ではその情報が少なすぎてなかなか「生活の実態」が見えにくいです。そういった、

「これから主夫になりたいけど、どんな感じなのかちょっと知りたい」

という方にオススメの本だと思います。ものすごく読みやすいし、主夫特有の悩みもうまく表現されてるし、なによりも主夫生活が楽しそう!って思えます。バリバリ働きたい男性は、この本の印象だとちょっと生活に物足りなさを感じるかもしれませんが、いわゆる”草食系男子”的な性格の男性なら、主夫になりたいテンションがめっちゃ上がると思います。子育て主夫生活の現実はこの本に描かれているものよりも、もっともっと泥臭いものだとは思いますが、いきなりそういう情報ばかりから入るとやる気が削がれますしね。

今付き合ってる彼氏を主夫にしたい女性なんかが、この本を彼氏に読ませたりするのもいいかも!?笑



著者のブログ

主夫になって3年になるけど、まだ嫁さんの手料理を食べたことがない!