「カリスマ主夫」とは一体なんなのか



【カリスマ主夫になる!?】

最近、テレビの取材受けたり、講演に呼ばれたりしているので、ネットやリアルの友人から

「もうカリスマ主夫になっちゃえよ」

的なことを言われます。
よく言われるし、あと本気でそういうモノを目指してるのかも、と思われてたら嫌なのでちょっと語りますが、、、

全然そんなつもりないですから!!

確かに今「カリスマ主夫」ってポジションの人は世の中にいないから、この立場を前面に出して売り出して有名になるなら今がチャンスなのかもしれませんが、仮にでも「カリスマ」なんて呼ばれる人になったら、「主夫として理想の人」って見られることになっちゃって、言いたい事全然言えなくなっちゃうじゃないですか!

僕は

「ムッハー!あの奥さんいいケツしてんなー!たまんねえなー!」

なんて下卑たことを10年先になっても言っていたいので、そんなことができなくなるかと思うと辛過ぎます、っていうか、言いたい事が言えないならこのブログやってる意味もなくなりますし。

カリスマ主夫のキャラ的には「つるの剛士」みたいなイクメン好感度が高い系の人が向いてると思ってるので、そういう人がなればいいと思います。

【"カリスマ活動"をすればするほど、本業ができなくなるという矛盾】

あと、そもそも「主夫」の「カリスマ」っていう言葉自体が矛盾していると思うんですよ。創作のキャラクターや、過去の体験を話している人ならまだしも、今まさに主夫の時期を超がんばっている人がカリスマになるというのは、無理です。

主夫が他のカリスマと呼ばれるような職業の人達と決定的に違うところは、自分の業務をがんばれば頑張るほど、カリスマと呼ばれるに値する存在から遠ざかっていくってこと。
例えばカリスマ美容師になりたい人なら、ヘアメイクのスキルを高めることでどんどんカリスマに近づいていきますよね。カリスマ料理人やカリスマ社長しかり、それぞれの分野で己の強みを磨くことで、それがそのままカリスマとしての評価につながります。たまにメディアに出たりすることでそれがまた他人から良い評価を受けることに繋がり、さらに自分の本業に磨きがかかるわけです。

主夫の場合は、「ルーチンワークのプロ」ってところが違う。一番大事なことは、毎日きちんと現状を維持し、家族になにかあった時でもきちんと対応できるように備えておくこと。だからメディアなんて出てる時点で、家事や育児をおざなりにしているわけで、カリスマとは思われません。出れば出るほど、その分だけルーチンワークが出来なくなる。ルーチンワークのキモは、その言葉通り、「毎日やること」ですからね。これができてないのに、同じ立場の主婦や主夫から共感が得られるわけがありません。

例えば、目指すところが「カリスマイクメン」なら、週に1度に子供を野山に連れて行くだけでも「仕事もハードで、週末も子供中心に過ごしててすごーい!」となりますが、「主夫」となると、話は別です。

「週3だけ主夫業をしっかりやるのも、新しい主夫の形じゃないか」

と考える若い世代の方もいるのかもしれません。しかし、特に僕の世代よりも上の人達なんかは大体、「自分のお母さん」を基準にシュフをイメージしているので、かなり見る目が厳しいです笑 料理、洗濯などはできて当たり前、気が利いて当たり前、子供の世話が上手くて当たり前、家族の急な怪我や病気にもすぐに対応できて当たり前、、、実際僕自身、週3だけ主夫やって「専業主夫です」なんて言っている人がいてもきっと「?」って思っちゃいます。

【金を稼いじゃうことになるから、もはや「"専業"主夫」とは呼べなくなってくる】

そもそも「専業主婦・主夫」って定義はあいまいなものだとは思いますが、一応一般的に認識されているイメージとしては

「いつも家にいて、働いてはいない、働いていても少しパートをやっている程度」

という感じではないでしょうか。専業主夫のイメージは、「働いていない」というのがひとつのポイントだと思います。なので、この「仕事」の部分が大きくなってくるともはや「専業」ではなくなり、「兼業主夫」とか、よくわからない存在になってきます。働きながら育児もガッツリやっている人達は今は「イクメン」と呼ばれてるし、それこそ世にゴマンといるわけですから珍しくはありません。

カリスマ主夫を目指すならやはり「カリスマ「専業」主夫」でないと面白みがないわけですが、これもまたこの"カリスマ活動"をやればやるほど、収入が増えてしまうので、「専業」主夫からは遠ざかってしまうというジレンマに陥ります。

というわけで、カリスマ主夫を目指す、ということ自体が矛盾をはらんでるなあ、と。

【取材等を受ける理由は、世の中の「主夫イメージ」のサンプル数を増やすため】

じゃあ僕はテレビ取材受けたり、講演に出たりしてなにを目指してるのか、というと、「主夫という生き方を世の中に理解してもらう」という目的でやっています。カタルエで描いている理由の一つもそれです。

主夫という生き方のサンプル数が世の中に少な過ぎるから自分も生きづらい、他の人にとっても理解しづらい。この僕自身の生き方が正解なのか、良いかどうかは別として、こういう生き方をしている人がいる、ということを一人でも多くの人に知ってもらいたいです。そうすれば、それを一つの「たたき台」として考えてもらえるのではないか、そしてそれがなんらかの形になって自分にフィードバックがきて、生きづらい状態から抜け出すヒントになるんじゃないか、と思っています。

だから別に主夫の代表としてしゃべってる気はさらさらなくて、ただ「こんな主夫もいるので、あなたのサンプルの一つとして加えてやってください」という感じです。
僕よりも考え方も、行動ももっとすごい主夫さんなら他にもいらっしゃいますし。オフ会などで実際にお会いしてますし。
僕なんかはむしろ専業主夫なのに病気が理由で子供を保育園に預けたりしてるし、自分の時間を取るために手抜き家事をやったりして主夫としてダメダメだったりしますから。



というわけで、これからも自分を棚に上げつつ偉そうなことを語っていきたいと思いますので、どうぞ今後ともカタルエをごひいきに!




関連する記事