サービスが良すぎてはいけないサービス業、保育園



顧客満足を考え、それを超えるサービスを提供するのがサービス業の一般的な姿。
しかし、顧客の満足を超えてはいけないサービス業というのもある。

それは「保育園」

オムツの持ち帰り、シーツに刺繍、着替えの整理等など、などなどなど。

オムツはオムツ持ち帰り用ラックも用意されているし、なにをしなくちゃいけないかという項目が多いので説明会を開き、資料を作って親に説明している。説明会にこれない親も多いので、何度もそういう会を開いたりしている。

明らかに時給1000円位のバイトを雇って流れ作業でやらせた方が絶対にお互いにとって時間的にも経済的にも効率の良いことであっても、あえて親にやらせる

何故か?

まあ歴史ある保育園では古い慣習などがあり変えられない、などの理由もあるかと思うが、一番の理由は

「親の、親としての意識を育む為」

だろう。
普通に考えれば、助成金があるところもあるとはいえ、親の手間を減らす為、親が金を払っているのだから、少しでも手間が少なくなることを追求するのが当然。

しかし保育園はそうはしないし、そうなっちゃいけない。

もしも保育園が至れり尽くせりのサービスをしたらどうなるか?

・ご飯は3食与えます!

・昼だけじゃなくて、夜も預かります!

・土日はもちろん、連続で一ヶ月まるまる預かります!

・しつけもします!トイレトレーニング、歯磨き、着替え、何でも教えます!

こんな保育園、どうだろう。正直、相当魅力的だろう!(というか僕なら絶対預ける)
子育てで疲れている親なら、お金を払うだけでこの疲れから開放されるなら、ちょっと今日一日は、、、ちょっとこの一週間は、、、という甘い誘惑につい乗ってしまいそうにならないだろうか?

でもやっぱりダメ。

こんなことが一般的にまかり通ってしまったら、「親のやることなくね?」ってなる。

子育ては非効率面倒なことの連続だ。
ムリ、ムダ、ムラが溢れてるし、
汚い」「きつい」「危険(子供的な意味で)」の3Kも揃っている。

でも、この「非効率さ」が重要なのだ。
こういうことを通して、

「子育て辛い、、、なんでこんなダルい事を、、、」

「でも楽しい!やっぱり子供可愛い!」

「あーもう子供うぜー、、、」

「いや、なんだかんだいって可愛いよなー」

を繰り返していくことによって、親子の信頼関係が出来上がっていく。

保育園、そして保育士さん達は子供の面倒を見る職業、と見られがちだが、こうやって親子の繋がりをサポートし、「親の面倒」までちゃんと見てくれている。

“あえて非効率なことをしてくれている”
保育園、そして保育士さん、本当に感謝です。

(いや、皮肉じゃなくてね!ほんとに!ほんとだから!)