人は信じたいものを信じる

オレの好きな言葉に「人は信じたいものを信じる」というのがあります。人が新しい情報を与えられた時、それがいくら科学的根拠が無くても、それが自分にとって都合の良い情報であれば人は容易にそれを受け入れ、また逆にそれが自分にとって都合の悪いものであればいくら科学的根拠があってもそれを信じようとしない、自分とは関係ないものとします。

例えば高い化粧品を購入した人が高価な化粧品は安価なものに比べて「美容効果が高い」と信じることや、喫煙者にいくら「タバコは重大な病気を誘発する」と統計データと共に見せても「自分は大丈夫」と無視して吸い続ける、など。パチンコで周りが全然出て無くても「自分だけは勝つ!」と信じ込んでる人なんかその最たる例ですね。

オレもたまに自分の考えが偏ってるかもなーと感じた時に、この言葉を思い出してできるだけ物事を客観視するようにしています。



さて。本題に入りますが、例の秋葉原の連続殺人事件。TVを見ると犯人は一体どんな人なのかということで日々盛り上がっていますが、なんか



・2次元(アニメ等)好き

・TVゲームをよくしていた

・よくネット掲示板に書き込みをしていた



なんて報道をよく見ます。あたかもこれらが犯罪の原因だったかのような編集と共に。



まじで関係ないから。



犯人を擁護する気は毛頭ありませんが、アニメ好き、ゲーム好き、ネット好き、だから?いいじゃないですか。これらが好きだからって、誰に迷惑かけているわけでもないわけですし。“この凶悪な殺人者は囲碁が好きだった、じゃあこの犯罪は囲碁が悪影響を与えた結果かもしれない”っていってるのと変わりません。



本当の原因は、オレの勝手な想像ですが、きっと人間関係なんじゃないでしょうか。犯人が実際に書き込んだ掲示板の履歴を見る限りでは、本人の「誰からも理解されていない」という思いを非常に強く受けます。人とのつながりが無いことに対する孤独が、大きな一因のような気がします。

もしも仮にそうだとすると、人間関係の問題ってのは誰でも大なり小なり持っているわけで、そういう意味ではこういう状態って誰にでも起こり得ることだと思います。



まあどちらにしろ本人にしかその真相はわからないわけですが、TVの報道は安易にアニメ・ゲーム好きのオタクだけを特別視して落としどころにしないでください。それらを悪と決めて、「なんかワケのわからないキモい人種」と信じてしまうのは簡単かもしれませんが、実際の問題はそこではなく、なんの解決にもなりません。





ちなみに、もしもオレが犯罪者になったらTVでどんな報道をされるのか、ちょっと想像してみました。



ムーチョ容疑者(無職)

(おどろおどろしたBGM、暗闇に青白く光るパソコンモニタの映像)

・毎日PCの前に数時間座り、入念にニュースサイトを巡回するクセがあった。なかにはいかがわしいサイトもあり、かなりのネット中毒者だったと予想される。

・自分のブログを毎日のように更新していた。高い自己顕示欲が伺える。

・「ファミコンウォーズ」「ゼルダの伝説」など、銃や剣を振り回すゲームを好んでいた。自らの隠れた攻撃性をゲームに投影していたのではないか。

・高校の文芸部の作品では、「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」「パターン青!使徒です! 」など意味不明なセリフを、イラストと共に記述している。不安定な精神を象徴している。

・秋葉原のメイドカフェに何度も足を運んでいたようだ。女性に対する歪んだ幻想をここで現実のものにし、欲求を発散していたのではないか。

・過去に心療内科の通院歴あり。彼の心の闇は、数年前からその片鱗を見せていた。

TVはあまりみておらず、社会の情報に対し知識が乏しかったようだ。



オマケで、この事件に対する海外の反応を紹介。

秋葉原の無差別殺傷事件、英米ではどう見られているか 英タイムズ紙の読者コメント