子育ては複数人で





「もう限界だ。こいつと二人きりで家にいたら気が狂う(また)」



と思い立ったのが2週間前程の事。タマも今や一歳になり、自己主張もハッキリしてきた。いたずらをやめさせようとすると、火がついたように泣く。きらいなものは絶対に食べない。かといって口で言って聞かせることのできる年齢でもない。



狭い家にオレと一歳の赤ん坊のみ。想像以上に辛い。オレも辛いが、タマも辛そうだ。だってタマからすれば変わり映えの無い大人が一人、ずっとそばにいるだけなのだ。そりゃあ飽きて、ぐずりもするだろう。



とにかく、外に連れ出すことにした。タマの為にも、オレの為にも。子供は、大人一人で見ていると非常に負担がかかるが、二人で見ているとそれが半分、いやそれ以下になる。一人と二人以上では、全然違うのだ。



大人がもう一人いるだけで全然ラク。一人だと辛い、二人以上だとラクってことは、そもそも赤ちゃんってのはこうやって複数人で育てるように出来ているものなのかもしれない。

そう考えると、オレの親としての役目は、一人でこの子の全てになることではなく、この子が社会と繋がっていく手助けをすることにあると思う。





「子供は国の宝である」



と誰かが言っていたのを思い出した。そうか、子供ってのはオレだけのものじゃなくて、みんなのものでもあるのか、じゃあみんなで育てていこうじゃあないか!