少年とデートした夜 前編



久しぶりに昔話でもします。長文です。


あれはオレがまだ大学2年生の頃。

オレが大学で受けていた授業の一つで、一日だけいつもの講師とは違う、

その日だけの講師がやってくることになった。

オレはその人の講義がとても気に入り、講義が終わった後に話しかけにいった。


オレがその講義にいたく感銘を受けたことを伝えると、その講師は


「とても気に入ってくれたみたいですね。

もしもよければ、私の先生が開いている勉強会が毎週あるんですが、

それに参加してみませんか?」


その講師も今その先生の元で勉強しており、

その道に関してはものすごい深い知識を持っているという。

突然の話だったが、この分野だけは非常に熱心に勉強していたオレにとっては

またとない話。二つ返事で行くことになった。


勉強会の行われる場所は、その先生の自宅。

オレはいきなり家にいくということに

ちょっと抵抗を感じつつも、そこへと向かった。

家は大きな一軒家で、閑静な住宅地の一角にあった。

中に入ると、そこには既に学生と思われる若者が5、6人、

そして高校生くらいの少年が1人いた。

勉強会が始まるまで少し時間があったので、オレは他の学生と少し話をした。


オレ「いやー皆さんいつもこうやって集まっているんですよね、すごいですね」

学生「いや、みんな結構来たい時に来てるって感じだよ」

オレ「そうなんですか。ちなみにあの高校生も勉強会の一人なんですか?」

学生「あー…… いや、彼は、違うよ。まあいるだけだし、あまり気にしないで」

オレ「あ、はい(!?)」


勉強会自体はとても内容が濃く、為になるものだった。

勉強会にはさっきの少年は参加していなかった。

先生の子供だろうか?でもそんな感じじゃなかったしな…… 親戚かなにかかな?

オレはさっきの少年が妙に気になり、勉強会が終わった後、ちょっと話してみた。


オレ「あ、こんにちは」

少年「どうも、今日初めてですよね」

オレ「そうなんですよ。君は勉強会には参加してないの?」

少年「いや、参加してないですよ。なんかつまんないし」

オレ「アハハ、そうか。今はいくつなの?高校生くらい?」

少年「今は17ですよ。ちなみに高校生じゃないです」

オレ「あ、、、そうなんだ。もう働いてるのか」

少年「まあそんなとこですね。ヒマだし、僕の部屋とか、見ます?」

オレ「え?いいの?ってかここに住んでるんだ。先生の子供さんなのか」

少年「違いますよー!あの先生にこんな大きい子供が

いるわけないじゃないですか!」

オレ「あ、そ、そうか……」


ちょっと雰囲気的にこれ以上突っ込んだ話は聞けなかったが、

子供じゃないなら、なんで一緒に住んでるんだ?

やはり親戚の子が事情があって住んでるのかな?

部屋も見た感じ、だいぶ長居してる様子だから

一時的に預かられて住んでるとかいうわけじゃなさそうだし……

それにしても部屋の中、ヒョウ柄のベッドやらハデなポスターやら、

イマドキのワカモノって感じだな。


その後オレは勉強会のメンバーの元に戻り、

しばらく勉強のことを話し、他の学生と一緒に帰ることになった。

帰り際、さっきの少年がオレの元へ来た。


少年「あ、もしよかったらメアド教えてくださいよ」

オレ「(え…… 17才の女ならともかく

17才の男とメアド交換してもな……まあ社交辞令か)

あ、いいよ。そういや名前聞いてなかったね、なんていうの?」

少年「僕、シノブです」

オレ「シノブか、珍しい名前だね」

シノブ「アハハ、よく言われます。メアドありがとうございます」

オレ「うん、ヒマな時でも連絡ちょうだい」


まあここまでは、なんてことのない一日だった。

交換したメアドもよくある社交辞令、

ケータイの中の使われない登録先の一つになるだろうと思っていた。


しかし数日後、シノブからメールが来た。

内容は他愛のないものだった。

今日はカレーを食べただの、渋谷に遊びにいっただの、

今日したことの報告のようなもの。

返信しづらい内容だったが、オレはなんとなくメールを返していた。

メールはたまに来るだけだったし、暇な時に返すくらいだったので、

なんとなく続いていた。


そんなやり取りが数週間続いたある日。

シノブ『ムーチョさん、今度新宿に遊びにいきましょうよ。欲しい服があるんです』


……まあ、いい……いいんだけど、男二人で新宿で服選びってのはなあ……

17才っていったら多感な時期なのに、こういうの気にしないのか?

お兄さんみたいに思われてるのかな?

気に入ってくれてるみたいだから、それは嬉しいけど。


いろいろな事を考えつつも、オレもヒマだったのでOK。

その週末、新宿に行くことにした。

昼時だったので、とりあえず会って、近くのレストランで昼食。


オレ「いやー久しぶりな感じだね。あの日以来あってないしねー」

シノブ「そうですね。でもムーチョさんメールちゃんと返してくれて嬉しかったです」

オレ「あ、まあ、ヒマだったしね」


しばらく食べながら世間話をして、またこないだの先生の家の話になった。

というか、オレが振った。なんとなく気になってたから。


オレ「こないだ、先生の子供じゃないとかいってたけど、

親戚とかなの?先生の家に住んでるからさ」

シノブ「あ…… それですか……」


一瞬、重い空気が流れた。そしてここから、一気に話は急展開を迎えることとなる。

シノブ「ま、隠してもしょうがないですしね、

ちょっとめんどくさい話なんですけど。あの…… 僕、ゲイなんですよ


ええええええ!

ってことはナニ?今日のコレ、マジデートじゃん。

でもここは冷静に…… まあゲイなんて今時珍しくもないし。


オレ「あ、そ、そう。そうか。」

シノブ「で、同じくゲイの、あの先生の家に住み着いているってわけです」

ええええええええええええ!?

オレ「え……!?いや、待て、それはどういうこと?」

シノブ「ムーチョさんは知らないかもしれないんですけど、

そういう店があるんですよ。

若い男を集めて、オッサン達が買っていく店が。

で、先生に買われたんです。

そしたらすごい気に入られちゃって

そのまま先生の家に住むことになったんです」



……

…………

…………………

ええええええええええええええええええ!!!?



後編へ続く。