真夏の昼の夢



初めてエアコンを購入しました。
今までは親が買ったり、借りた家に既にあったりして自分で買うことがなかったんで、かなりワクワクでした。

、、、。ウソです、そんなにワクワクしませんでした。大げさに言いました今。っていうか、たかがエアコンだし。



エアコン取り付け業者のおっさんが来たんですが、なぜか執拗に

「この仕事はいいよー、儲かるよー、若いんだったらやらないと」

勧誘されました。平日に家にいる、ということでフリーターかと思われたのでしょうか。すいません、オレは今、労働者ですらありません。テキトーにごまかしました。

でも、おっさんの話によると実際かなり儲かるらしいです。5月から7月のかきいれ時に頑張れば、月100万以上はいくそうです。3ヶ月で一年生活できるくらいは稼げるのか、、、確かに、ちょっとすごいかも。

おっさん「この作業ばっかりは、人間の手じゃないとできないからね。資格も必要ないし、バイト感覚でやってみたらどうだ?」

オレ「いやー、でもオレも会社員なってからまだ2年目ですからね、もうちょっと今の仕事がんばりたいかな、、って」

おっさん「まあ、なんかあったらやってみなよ、若い奴も多いし。しかもこの仕事、出会い多いよ







、、、え?






おっさん「若いのの中に『それで始めた』なんていう奴もいたよ。女の一人暮らしの家にいくこともあるし、大体昼間家にいるのは女だからね、作業しながらいろいろ話すわけよ」

オレ「、、、確かに、話す時間はたっぷりありますね、、、(オレもこうやっておっさんとずっと話してるしな)」

おっさん「全く、最近の若い奴らはしょうがねえなあ、ハッハッハ」

オレ「アッハッハ」







ってちょっと待て。



婦女子の部屋にあがりこんで、数時間は話せる、、、

例えばもしも若奥さんだったとしたら、、、


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若奥さん「今日は暑いですね」

オレ「いやー暑いッスねー、でも、エアコンついたらすぐ涼しくなりますからね!(日焼けした腕で工具を握りながら)」

若「少し休んではいかがですか?冷たいお茶でもいかがですか?」

オレ「いえ、お構いなく、、、」

若「私も飲みますから、お気になさらずに、、、」

オレ「あ、、、それじゃあお言葉に甘えて、、、(ベランダに腰掛ける)頂きます!いやー、うまい!生き返るッス!」

若「うふふ☆」

オレ「ありがとうございます!」

若「いえいえ、そんなお茶くらいで、、、ムーチョさん、彼女とかいるんですか?」

オレ「(お茶をふきだして)ブホッ☆!!なっ、なんッスか急に?」

若「いや、かっこいいからいるんだろうな、と思って」

オレ「(必死に手を振りながら)い、いないッスよ!ってか、奥さんこそすごいキレイじゃないですかー、ご主人が羨ましいッスよー」

若「お上手ね☆(急に表情が暗くなり)、、、でも、主人は全然帰ってこないの」

オレ「仕事、忙しいんですか?」

若「、、、わからない。でも、あんな人、いいんです」

オレ「奥さん、、、(じっと見つめる)」

若「あ、ごめんなさいね、、、急にこんなこと話しちゃって、わたし、、、」

オレ「(真剣なまなざしで)気にすることないッスよ。あなたがそんな風に悲しい顔してると、オレまで悲しくなるッス。」

若「(優しい、安心した笑顔で)ムーチョさん、、、優しいのね、、、」

オレ「奥さんの心に、新しい風を届けてあげますよ、、、」


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おっさんの作業中、ボーっとこんなことを考えていました。









暑さに頭がやられたようです。

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