式根島 3日目

~早朝~ 

目が覚めたのは、なんと朝の3時半。昨日横たわっているうちに寝たから9、10時には寝たのだろうが、それにしても早すぎる。

まだ外は真っ暗だ。もう一眠りしようとも思ったが、テントのメッシュ越しに見える星空にびっくりする。テントの外にでて見上げると、まさに満点の星。きれいだ、、、同じ東京の空とは思えない、、、

そうだ、これだけ晴れていれば、日の出が見れる筈!昨日はここの海岸から夕日が沈むのをみていたから、反対側にいけばみれるだろう。ということで、『ぐんじ山展望台』にいくことにした。

いろいろ朝の支度をした後出発だが、ぐんじ山まで4時にはついてしまった。改めてこの島の小ささを実感。後はただ、ぼーっと東の空を見つめ続ける。


、、、一抹の不安がよぎる。遠くの空が曇っているのだ。ほんの少しなのだが、だんだん明るくなるにつれ、雲の量も増えていく。グラデーションがかかった太陽色の空には感動したが、5時半まで待っても結局太陽を拝むことはできなかった。




でも朝やけは、綺麗だった。



全裸de朝風呂

朝っ風呂を浴びようと、昨日訪れた足付温泉までチャリを飛ばす。いやー、朝風呂はいいね!なんてたって、誰もいない!
本来なら水着着用が原則のこの風呂だが、この時は全裸で入浴。仁王立ちになって目の前に広がる海と空を見たとき、大自然に溶け込んだ気がした。見よ、大自然よ!これが裸一貫、オレの全てだ!!あー男に生まれてきてよかった。




松が下雅湯。ここによく入っていた。




足付温泉。
松が下雅湯から歩いて5分くらいのところにある。
ここも、もちろん無料。




島のもう半分へ

島でもらった観光案内地図に載っていない、島のもう半分にあるスポット、それが「隅の井」と「唐人津城(とうじんつしろ)」。この名前だけではどんな所か全くわからない。特に興味を引いたのが「唐人津城」。城?遺跡でもあるのか?(後でわかったが、津城とは"遠いところ"という意味らしい)


当初はそんな島の端っこまで行くつもりはなかったのだが、訪れる予定だった「中の浦海岸」というところに近いこともあり、ついでによってみた、という次第なのである。


木のトンネル

相当上り坂を進んだあと、

「唐人津城 →」

という看板を発見。そして同時にハッと気づく。そういえば昨日地図でちらっとみたけど、ここは舗装道路じゃなかった、、、!看板が指しているのは、落ち葉が積もった山道。オレはサンダルを履いている自分の足元を見つめながらしばらく迷ったが、せっかくきたんだからと思い直し、行くことにする。

超予想通り、サンダルで進む山道は不快だった。サンダルと足の間に枯葉、枝、砂、虫の死骸まで遠慮なく入ってくる。でも途中で引き返しても不快度は変わらないので、ひたすら前に進んだ。

この山道は森を切り開いて作っているのでずっと木のトンネルになっている。「木のトンネル」なんていうと『となりのトトロ』あたりのかわいい木々を想像しがちだが、実際の道はハエ、アブ、セミとの格闘である。

そしてなによりもイヤだったのがクモの巣。オレがこの道を通っているのは朝の8時くらい、つまりこの森の、今日最初のお客さんなのである。昨晩かけてクモたちが道をさえぎるように張った巣に、すべてぶち当たった。夜通しかけてがんばって巣をこさえたクモ達には申し訳ないが、今度は道以外のところに張って欲しい。



写真でみると、きれいなんだけどね、、、



隅の井と唐人津城 

隅の井に着く。
、、、?ここ、が、、、?いや、だだっ広い岩場にベンチがいくつか置いてあるだけなのだが、、、思い切り失望しそうになったが、岩場を進むと、失望は一気に吹っ飛んだ。




絶壁である。
手前の岩のすぐ向こうは傾斜が急すぎて見えない。




すごい、、、何十メートルくらいあるんだろう、この崖。こんな高いところから見下ろす水平線は初めてだな。しかしこの傾斜はマジでやばいだろう、ちょっとふざけて前に進んだら怪我どころじゃ済まない。柵とかつけないのかな、、、等と思いながらも、景色を楽しんだ。素晴らしい、の一言である。

隅の井を満喫した後、再び唐人津城へと続く森の道を歩いていく。登ったり、下ったり、、、道は先ほどよりも険しくなっていく。

着くと、そこは隅の井よりもっとだだっ広い岩場だった。とにかく、広い。例えるなら、昔の戦隊モノのヒーロー達が怪人と戦う時にいるような場所。しかしここは、城じゃなかったのか?なにもないのに少しがっかりする(この時は津城の意味をまだ知らなかったため)。とりあえず、道ができているので岩場の奥まで進んでみると、、、

隅の井より広い視界。180度、真っ直ぐ横に伸びる水平線。さえぎるものは、なにも無し。きっと、式根島で最高の景色は、と聞かれたらここだろう。写真は撮ったが、到底この綺麗さは伝わらないので、あえて載せない。

誰もいないこの場所で、海に向かって、シャウト。



「式根来て、よかったああああああああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!」 


帰宅

帰りは、地味なものである。船のチケットを取り、テントを片付けて、船が来るまでひたすら待つ。体調がもう少しよければもう一泊してもよかったが、まあ無理は禁物だ。

しかし、いい島だった。本当に。



絶対、またいきます。