初体験



昨日に引き続き友人が家を訪れました。

今日は大学で同じ心理学のゼミに入っていたメンバー2人です。ゼミメンバー自体はもう少しいるのですが、皆大学院等で忙しい生活を送っていまして、今日集まれたのはユッケ(♂)、カイコ(♀)だけでした。


ゼミでは精神疾患などを中心にやっていただけに、2人に「そもそも自律神経失調症ってのはね、、、」みたいなところからはじめなくてよいのがとても楽でした。理解も早いです。カウンセリングがなんたるかを知っているので傾聴もバッチリです。

オレなんかはゼミの中でもダメダメな方で、「大学院に行きたい」といっていたにも関わらず、いざ就職活動シーズンになると「やっぱり就活も楽しいかもー」とやり始め、そのまま就職してしまったクチなのですが、他の皆はそれぞれ「○○大学院に行きたい」「○○大学医学部に行きたい」など明確な目標を掲げ、それに向かってがんばっています。とても素敵なことだと思います。ムーチョ、心から応援しています。


今回はちょっとタイミング早すぎたけど、皆が優秀な医者やセラピストになった時に、また(まだ?)オレが病んでたら是非助けてくれることを勝手に期待しています。 


今日は3人で丸いちゃぶ台を囲み、焼肉です。スーパーで買ってきた肉をフライパンでジュージュー焼いてました。はじめはオレのつまらない自律の話でしたが、その後は恋バナで盛り上がりました。
恋バナ、なぜか、懐かしい気分。

そういや、恋なんていつからしてないんだろう、、、強がって

「二人はいいよなー、オレは恋愛とかそれどころじゃねーし。オレの恋人は病気とピクミンだよ

とかイタい事ほざいたりしてました、、、




と、まあここまではよかった。
いわゆる「フツーな、幸せなまったり飲み」だった。久しぶりに会えた友達と酒を酌み交わしながら他愛のないことを楽しく語らう。ごく普通に終わるはずだった。しかし、



異変は夜11時を過ぎた頃、起きた。



もう終電間際になり、「そろそろ帰ろうか、、、」的なノリになってきた時、一番窓の近くに座っていたカイコがポツリとつぶやいた。

「窓の外から変な声が聞こえてくる」 



オレとユッケは会話を止め、外の方に耳を傾けると、なにやら叫んでいる女の声がする。




「アァーーー!キャアーーー!!」




こんな夜中、外から女性の絶叫、、、暴漢に襲われているのか!?女の声は立て続けに夜道に響き渡る。

オレ「え、、、これやばくね、、、!?」

カイコ「明らかに異常だよ、、、?

オレ「ベランダ出てみようか?」


ユッケ「あ、、、でも、、、ちょっと待って、これってさ、、、




「アァーーー!!キャアーーーー!!」

「キャアーーー、、イヤァーー!」

「アッ、アーーーー!」






「アッ、、、アッ、、、アン、、、アン、、、アン、、、」











、、、アレッ?
 




3人、顔を見合わせる。なんともいえない沈黙だ。皆、頭の中は同じ言葉が浮かんでいるだろう。しかし男だけの飲みならまだしも、今日はカイコがいる。気まずい雰囲気を作ってはならない、なんとか穏便に流さなければ、、、


ムーチョ「なんか、変な声だね(変ににやけながら)」

ユッケ「なんだろうねえ(とぼけながら)」

ムーチョ「わかんないけど、寒いし窓閉めようか

カイコ「これって、あの声、、、なのかな?

ムーチョ「いやわかんないよ、劇の練習かもよ(意味不明)


その時、















「アアァーーーーー!!イクゥ!イクゥ!」



決定的だよチクショウ 




ふっきれたオレ、

オレ「ムーチョ隊長、ベランダに偵察に行ってくるであります!」

ユッケ「オレも行きます!」


男バカ二人はベランダに飛び出し、どこからその声が聞こえてくるのか確認。察するに、隣のアパートからだ、、、声のボリュームの大きさからして、窓は全開なのだろう。Hの時くらい窓閉めろよ、、、甘い女の喘ぎ声はなおも東京の夜に響き渡る。

結局カイコもベランダに出てきて、3人で喘ぎ声傾聴。
夜風に当たりながら他人のHの声を聞く、なかなか風流ではなかろうか。


ユッケ「長いねー、、、」

カイコ「声すごいねー、、、」

オレ「激しいねー、、、」


しばらくその「声」は続き、だんだん大きくなっていって絶叫になったと同時に、静寂が訪れた。3人は無言で部屋に戻った。


オレ「自宅でこういうの聞くの初めてだよ、、、」

ユッケ「いや、普通ないでしょ」

カイコ「ホントびっくりしたー、、、」


人生なにがあるかわからないものである。今日のまったり飲みは、オレの病気話で始まり、恋バナで盛り上がり、生本番の喘ぎ声でしめることとなった。






ユッケ「おれ、一生忘れないかもしれない、この事」


オレも彼がこぼしたこの言葉、一生忘れないかもしれない。

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