豆腐屋



オレが住む場所は東京某所、下町と呼ばれるところにある。今では昔の面影も年を重ねるごとに無くなっていき、高層マンションやショッピングモールなどが建ち始めている。しかしその土地の文化や生活習慣はまだ残っており、日々の生活の中でささやかな「下町情緒」を感じることができるのは、嬉しい。


その情緒のひとつが、「豆腐屋」である。皆さんはご存知だろうか。豆腐屋は夕方ごろ、「プゥーーーー」という独特の音がでる笛を吹きながら、自転車に乗ってやってくる。そういえばオレも昔、母親に頼まれ、大きな器を持って豆腐屋のところまで豆腐を買いにいったな。

そんな豆腐屋がオレの家の近くにも未だ出没するのである。今日も、夕方4時を過ぎた頃、あの笛の音が聞こえた。(なんでそんな時間に家にいるのかって?会社にいってないからだよいちいち気にすんなよ) 


ただ、この豆腐屋、多少問題があるらしく。 


『プゥーーーーーー』 


"あ、豆腐屋が来、、、" 





『プゥーーーーーー』 


『...』 






速えーよ。呼び止めらんねーよ。 



窓開けたらもういないし。お前、商売やる気ないだろ、豆腐屋。

というわけで未だに現物すら見ていません。 


クソッ、いつか買ってやる!