7日目 ~善根宿、サイコー~

スタート位置:高知・室戸市

札所:3ヶ所

27番 神峰寺

28番 大日寺

29番 国分寺





JAの朝

6時半にシミズ君の目覚ましで起きる。外は雨。また今日も雨。残念だが、仕方がない。彼とともにテントをたたみ、出発の準備をする。途中でJAのトラックが来て焦ったが、



「すいません、すぐにでていきます」

「おーー、いいーよーー。7時半くらいまでいいーよーー」



といってくれた。


テントを片付けた後。ここの角に張っていた。シミズ君は旅の支度中。





シミズ君はメアドを書いた紙をくれた。おれも彼の地図に自分のを書く。最後に一緒に写真を撮る。シャッターを押したのはさっきのトラックの運ちゃん。勝手に泊まりこんどいてシャッターまで頼むとはあつかましい、、、





神峰寺のふもとで

シミズ君と別れてから、また国道をひたすら走る。次は27番神峰寺。参拝道とかかれている道を入り、すぐのところにある店の人に

「お遍路さん、休んでいきな。水でも飲んでいかれよ」

といわれ、お言葉に甘える。

聞けばここに荷物を置いていっていいというではないか。ありがたい。出発前にここであげ芋を買う。客のバアちゃんからはクリ2個、そして店のおばちゃんからはアメをいただく。



神峰寺までの登山道は、きつかった。




景色は良いんだけどね、、、





途中の休憩所で遍路のおっちゃんと二言三言交わし、一気に登る。荷物を置いてきて、本当によかった。





がんばって登ると、記念の写真が撮りたくなる。





ここでは名水といわれる水がでている。それをたっぷりとペットボトルに汲み、寺を後にする。

帰り際、3人のおばちゃん&おじちゃん遍路に励まされる。そして、



「もし帰り道、もう一回会ったら、いいもんあげる」



という。まじかい。

オレは歩き、むこうは車だから必ず追いつかれるだろう。オレはわざわざ車道を歩いて下っていった。案の定、途中で後ろから車がやってきて、



「これ食ってがんばってや」



といい、お菓子がいっぱいつまったビニール袋をもらう。うれしいわー。もう登った時とおおちがい、ウキウキ気分で下山する。これで、天気がよければ最高なんだが。



荷物を置かせてもらった店に戻り、少し休んでいるとスイカをお接待してもらった。ありがたい。とても嬉しかったので、写真を撮らせてもらった。




本当にいい感じのおばちゃんだった。スイカありがとう。





高知は東西に広いので、寺間の距離は比較的長い。

28、29、30~とここの近くは割と近くなのだが、雨が強いのと体力的に辛いのとで、29番近くの善根宿に泊まることにする。




山道続き。





善根宿、サイコー

ここ、丸和石材さんでは、善根宿と呼ばれるお遍路さん用の宿をやっている。善根宿とは、お遍路さんに無料で宿のお接待をするところだ。なかでもここの善根宿は遍路の間ではかなり有名なところらしい。オレは部屋が空いてることを祈って、たずねてみたが、この日はオレ一人だった。それはそれでちょっと寂しかったが。それにしてもここは、いい!

シャワー、トイレ、洗濯機、畳、冷蔵庫、エアコン、布団と、もうなんでもあり。しかも夕飯はカレーライスまでごちそうになった。ここの主は石材屋の社長さんで、お坊さんもやっている。だから会社の敷地内に仏壇まであるのだ。自分の修行のために、遍路さんをお接待しているらしい。



夜、2時間程このお坊さんと話をした。といってもほとんどお坊さんが話しっぱなしだったが。ここに訪れたいろんなお遍路さんの話をしてくれた。やくざ、うつ病の人、大学の教授などなど、まあ基本的には「ここに来て、みな助かった」という話なのだが、実際オレも助かっているし、ふんふんふん、とまじめに聞いていた。

このお坊さん、話の途中である「まじない」をしてくれた。どこからか小指の先ほどの小さい紙の束を取り出してきて、「今からまじないをしてやろう」という。この紙には、よくみるとお大師さんの絵が書いてある。これを一枚取り出し、コップに水を半分程満たし、浮かべた。

「これ、ぐっと飲め」



、、、えっ!? 紙、飲むの!?



オレはちょっと戸惑ったが、言われたとおりにした。紙は水に溶ける成分でできているらしく、味はしなかった。



「これでおたくの体の中にゃお大師さんが宿ったよ。ずーっと守ってくれるよ」



この紙を辛い時に飲め、といっぱいくれた。



「金はとらんよ。金をとったらだましているかもしれんが、やるから飲んでみなさい」



まあ確かにそうだ。

この紙はこのお坊さんが21日間目の前でお経をあげたものらしく、ご利益がありそうだ。思い出した時にでも飲んでみるか。



洗濯をして、チャリを拭き、近くの温泉にいってくつろぐ。夜はテレビをみて久しぶりの情報収集。心も体もゆっくりした。



布団で寝るのが、こんなに幸せなことだと、改めて実感。四国に来て、たくさんの幸せの形を見つけている。

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