21日目 ~フェリー~

東京へ

朝、ウサミさんは遅い出勤なのでオレの方が家を早く出る。たくさんお礼をいって、札を渡す。午前中のフェリーに乗り遅れないよう、チャリをこぎ始める。

フェリーに乗ってからは、まあ地味なものだ。ずっと書き残していた日記を書いたり、ぼーっと海をみていたり。でもやはり船が出港するときは感慨深いものがあった。





港を離れるフェリー。









そして、この3週間にわたる、四国一周お遍路の旅は、幕を閉じる。




















終わりに

最後の日まで四国の人のお世話になるとは思ってもいなかった。本当に四国の人たちに感謝したいと思う。



「自分に何ができるか」、そんなことを考えていたが、きっと感謝の気持ちを忘れないこと、そしてたくさんの人にこの四国のよさを知ってもらうことではないか、という思いになった。それがこのホームページをつくるきっかけとなったのである。



四国の旅は本当に「ひとそれぞれ」である。歩きの人、チャリの人、バイクの人、車やバスの人などまわり方はもちろんだが、それ以上にそこで会う人たちとのドラマはその瞬間にしかないものだ。



そして信仰心なんてほとんどなかったオレが軽いノリではじめた四国一周の旅だが、いつの間にか目的は「四国一周」ではなく、「お遍路」になっていた。別にやることは変わらないんだが、旅の途中、考えることが明らかに変わっていた。



オレは東京生まれ、東京育ちで、およそ宗教などとは縁の遠い生活をしてきた。仏教に触れるのも親戚の葬式の時くらいなもので、他は「自分には関係ない」という意識があった。しかし今では、そういうものの大切さを理解しようという気持ちがある気がする。お遍路が終わり、その後毎日般若心経を唱えている、なんてことはないが、そこで得たものはふとした時に思い出したりするのだ。



もし遍路に興味がある人がこれを読んでいたら、是非一度いくことをおすすめしたい。そしていくならベストは歩き、ぎりぎりでチャリというのがオレの感想である。バイク、車になってしまうと景色が速すぎる(と思う)からだ。道行く人から声をかけられることもないし。まあ生活があるからなかなかまとまった時間をとるのは大変かもしれないが、区切り打ちで何回かに分けていっても全然OKだと思う。



オレも、いつかまた行きます。







最後まで読んでくれて、ありがとう。





<おわり>









(2010年追記)

ここまで読んでくれて本当にありがとうございました。表現が古臭かったり、今だったらこんなこと言わないよ、と自分でも読み返して恥ずかしくなるような文章だったりもしますが、当時感じたことをそのまま表現する為、あえてそのまま残してあります。



あれからもう8年が経つなんて未だピンときませんが、僕の文章はこのカタルエという形で続いておりますので、もしも興味があれば、どうぞこちらのマンガブログも今後ともお楽しみください。



最後、コメントに感想を頂けると嬉しいです。

重ねて、ありがとうございました。


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