15日目 ~温泉で一休み~

スタート位置:愛媛・大西町

札所:10ヶ所

54番 延命寺

55番 南光坊

56番 泰山寺

57番 栄福寺

58番 仙遊寺

59番 国分寺

60番 横峰寺

61番 香園寺

62番 宝寿寺

63番 吉祥寺





明るくなった頃起床。軽い寝不足だが、昨日とっといた朝飯を食ったり、支度したりして8時頃出発。遍路の習慣通り、お札を置いていった。






本当にお世話になりました。







一休み

愛媛の北のほうは寺がかたまっているので、どんどん回ることができた。しかし体がだるく、道をまちがったり思うように進まなかったりと、走ってても楽しくなかった。こういう時は休むに限る。オレは少々高めのトンカツ屋にはいり、豚をもりもり食す。ちょっとのんびりしたかったので、かなり長い間友達に手紙を書いていた。





マコトとまたまた会う

次の寺に向かう途中、ミニバンが後ろからホーンを鳴らしてくる。振り向くと、なんとマコトが乗っているではないか!今だに車使ってんのかよ、、、!

次の寺でおち合い、話を聞くといろいろな車にのっけてもらい、ここまで来たのだという。それはそうだろう、でなきゃチャリに追いつくはずがない。しかし、よくそんなに乗っけてもらえるね、というと、



「おじいちゃんキラーだから」



まあ彼女のいう通り、おじちゃんよりおじいちゃんの方が安全かもしれないが。





不思議と、マコトとは道中、何度も会う。





マコトは車に乗せていってもらっているので先に発ったが、オレは道中何回かみかけたじいちゃん遍路と少し話してた。このじいちゃん遍路、話が長いんだが、いろいろ聞いていると実はガンだったらしい。今のところ再発はしていないようなのだが、それにしてもその体で歩き遍路をやるとは。遍路は2回目だそうだが、富士山には毎年登っているという。すごい人だ。





難所、横峰寺

その後、難所の一つである横峰寺に向かう。ここまでの距離も長いし、またふもとから上までの坂もキツい。難所にふさわしい寺だ。オレは途中でシャツが汗で重くて冷えるのに気づき、珍しく道中で着替えた。さっきまで暑かったのに、いつの間にか気温が下がっている。そんなに高くまで来たのか。シャツをしぼると、ぽたぽたと水がこぼれた。



やっとの思いで、途中の東屋にたどり着く。あとちょっとかな、と思いきや、看板には

「ここから徒歩約1時間10分」

、、、とにかくいくしかない。ちょっと休憩した後、猛スピードで登る。はじめは駆け上っていたくらいである。やはり心配だったのは日が落ちること。山登りの途中に暗くなってしまったら危険極まりない。めちゃめちゃ疲れ、足も笑っていたのだが登り50分、下り40分でクリア。一人自己満足にひたっていた。この道は辛かったけど、心地よかった。





そうまでして登った横峰寺、残念ながらあまり居心地がよくなかった。工事してて景観もよくなかったし、オレがお経あげてる時に寺の人がローソク台掃除してて、ヘラでガンガン叩いてる。うるさくて全然集中できなかったので、すぐに寺を去り、寺の外の道端にあった小さな石の仏像に拝んだ。



東屋のところへ戻り、その東屋の中にテントを張っている遍路さんと、半時間ほど話す。この人は定年後何回か回っており、今回は妻と一緒だという。旅慣れていて、いろんな話を聞かせてくれた。水でカップめんができる、しかもうまい、という情報には驚いた。しかしできるやつとできないやつがあるから注意が必要という。とりあえず今度やってみることにする。





石鎚温泉

話は面白かったのだが、その分日が暮れてしまった。オレは大急ぎで下山する。国道沿いの寺をまわっているうちにすっかり暗くなってしまった。腹も減り、トイレにもいきたくて、宿の場所も決まっていない、、、こうなると良くないことばかりおこる。とりあえず一つ一つ片付けていこう。休憩、これに限る。ラーメン屋に入って、態勢建て直し。

元気になり、テント場所はどこにしようか、などと考えているとラーメン屋のおばちゃんが



「お客さん、雨降ってきましたよ」



ちくしょう。大急ぎで店を出て、支度する。なんてことだ、最近は天気よかったのに。こうなったら目指すは温泉兼宿泊施設の「石鎚温泉」だ。到着するまでにもうぐしょぬれ。温泉のおばちゃんに泊めさせてください、とお願いすると



「あいにく今日は満室で、、、」





がぼーん






オレが相当困った顔をしていたのか、おばちゃんは少し考えてから、こういった。



「、、、もしよければ宴会室で泊まることはできますが、、、」



やった!もう屋根がついていればどこでもいい。とにかく雨は嫌だ。



宴会室に案内される。隣からはカラオケの音がガンガン聞こえてくるが、全然OK。エアコン有り、布団有り、TV有りの部屋でゆっくりくつろぐ。しかもこれで一泊3500円。安いでしょう。金払って泊まるのはこれで二回目だな。



温泉はさすがに気持ちよかった。上から高圧で水が降ってきたり、低周波ナントカという体がしびれる風呂があったり、他にもマッサージジャグジー風呂、薬湯など盛りだくさんのメニューでゆっくりできた。



風呂あがり、部屋に備え付けの浴衣を着て、食堂にいく。ビールと枝豆を注文し、あまり詳しくない野球をぼーっとみていた。



ふとんはいい。まじで。


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